Apppleは、2024年のVision Pro発売に向けて、visionOSのベータ3を開発者向けにリリースしました。正式版公開まで時間があるため、今後も変更される可能性がありますが、ログイン時のシステムサウンドが立体的で包み込むようなサウンドに進化するなど、いくつかの変更点がみられます。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Vision Pro用OS、visionOSのベータ3を提供開始。
2. システムサウンドは立体的で洗練されたものに進化。
3. 虹彩認証に失敗した場合はパスコードの入力を求められる。
2024年の発売に向け、OSのベータテストが続く
Appleは現地時間8月29日、Vision Pro用のOSである、visionOSのベータ3を開発者向けにリリースしました。米メディア9to5Macが、visionOSベータ3での変更点をまとめています。
開発者は、visionOSのベータを使うと、Apple Vision Proの実機がなくても、ソフトウェア開発キット(SDK)を使ってMac上でアプリの動作を確認することができます。
Apple Vision Proはアメリカで2024年前半に販売開始と同時にvisionOSの正式版が公開されるため、ベータテスト期間はまだ続きますが、徐々に正式版に近づきつつあるようです。
システムサウンド:洗練された音に進化
visionOS3では、操作にあわせて再生される効果音がアップデートされています。
9to5Macが新旧のシステムサウンドをまとめた以下の動画で、ログイン時のサウンドを比較すると、その違いが際立っています。
20秒あたりで聴くことができる古いログインサウンドは素っ気ないものですが、その直後に再生される新しいログインサウンドは立体的で、Vision Proを装着していたら包み込まれるような感覚になりそうです。
その他のサウンドも、ベータ3では洗練されたものになっていることが分かります。
虹彩認証:失敗すると仮想キーボードでパスコード入力
Apple Vision Proは、ユーザー認証に虹彩認証のOptic IDを用います。
visionOSベータ3では、ユーザーのiPhoneが近くにあり、過去にロック解除されていればOptic IDが常に使用可能となります。
虹彩認証に失敗した場合は、パスワード入力用のバーチャルキーボードとともに、パスコードの入力を促すメッセージが表示されます。
システムアイコン
ホーム画面の「互換性のあるアプリ」フォルダに表示されるアイコンが、Apple製アプリのアイコンから一般的なアイコンに変更されています。
9to5Macは、この表示はAppleが世界開発者会議(WWDC23)でVision Proを発表した際に使っていたマーケティングイメージと同じものであり、過去のベータはかなり古いものだったのだろう、と指摘しています。
背景:FaceTime参加者全員がDLしていないと警告
Apple Vision Proを使う際の背景(Environments)は、FaceTimeでの通話中にも使用できます。
ただし、Vision Proの初期状態でインストールされている背景は全体の一部です。これは、Vision Proのストレージを節約するためと思われます。
選択した背景をFaceTime通話の参加者全員がダウンロードしていない場合、警告メッセージが表示されます。
アクセシビリティ:片眼でも操作可能に
Apple Vision Proのメインの操作方法は両眼ですが、AppleはVision Proの操作方法を複数提供しています。
親指を他の指でタップする動作や、片眼での操作に合わせた調整機能が提供されます。
マウス操作に非対応
Apple Vision ProはBluetoothキーボードやマウスを接続可能なはずですが、visionOSベータ3ではマウスには非対応との警告が表示されます。
Source:9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/vision_pro-550652/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania