「らくらくスマートフォン」や「arrows」のメーカーFCNTが中国系PC大手のLenovoに事業譲渡を行うことが明らかになりました。FCNTは、2023年5月に経営破綻し民事再生法の適用を申請していました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. FCNTのスマホ事業がLenovoに譲渡される見通し
2. FCNTは急速な収益悪化により、2023年5月に経営破綻していた
3. Lenovoブランドでらくらくスマホ等が販売される可能性
FCNT、Lenovoに事業譲渡
信用調査会社によると、FCNTは8月下旬、スマートフォンの開発・販売・修理等の主要事業を、中国系PC大手のLenovoに譲渡する契約を締結しました。
事業譲渡は9月下旬に実行される見込みです。
富士通のスマートフォン部門を母体とするFCNTは、国内の出荷台数ランキングで3位に位置し、arrowsシリーズやシニア向けスマホのらくらくスマートフォン等を販売しています。
しかし、売上の低下に加えて円安の進行や半導体不足による原価の高騰により資金繰りが急速に悪化した結果、2023年5月に経営破綻し、民事再生法の適用を申請しました。
なお日系メーカーでは、京セラも2023年5月に個人向けスマートフォン事業からの撤退を表明しています。
譲渡先であるLenovoは、2022年にiPhone対応のARメガネをいち早く発表するなど、精力的に新製品の開発を進めており、9月1日には携帯ゲーム機「Legion Go」を発表しています。
FCNTからの事業譲渡により、Lenovoが日本市場でシニア向けスマートフォン等の販売を継続する可能性もありそうです。
Source:東京商工リサーチ
Photo:FCNT
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-551488/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania