ビジネスに特化したプロフェッショナルネットワークであるLinkedInは、グローバル調査「The Global Future of Work Report: State of AI @ Work」を実施しました。
LinkedInは、世界200以上の国と地域に9億5,000万人以上のメンバーを有する世界最大のプロフェッショナルネットワークです。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人と組織の生産性を高め、企業における採用、マーケティング、営業などの分野に変革をもたらします。
AIスキルを持つ人材は企業側で重宝される
「The Global Future of Work Report: State of AI @ Work」では、職場におけるAIのトレンドを取り上げ、将来の仕事に与える可能性を探ることを目的に、LinkedInの登録者を対象としたAIに関するスキルの動向について分析しました。
その結果、AIは企業において労働環境を変革しており、企業側ではAI関連のスキルを持つ人材を積極的に採用したいと考えているとのこと。
また、従業員側でもAIスキルの習得をする動きがあり、キャリア成長にとってAIスキルが重要であると双方が認識していること。一方で、AIスキルとは別に、AIでは担えない人間らしさとしてソフトスキルも重要視されていることがわかりました。
日本でのAI人材採用は2016年から24%増
アジア太平洋地域におけるAI人材の採用成長は、2016年の全体的な採用動向を上回っており、企業は多くのAI人材を採用していることを示しています(日本 24%増、インドネシア 20%増、シンガポール 14%増、オーストラリア 12%増、インド -6%減)。
日本ではデジタル化への取り組みを進めており、技術系人材の成長へと繋がっています。医療、教育、金融、製造、行政業務などにおける幅広い分野でAI利用拡大が促進しているため、AI人材の雇用が増加しているとLinkedInは分析。
AIには出せないソフトスキルを重視
調査結果では、オーストラリアの74%、インドの71%の経営層が、AIスキルよりもソフトスキルの方が組織にとって価値があると言っていることがわかりました。
AIが職場でより大きな役割を果たすことになる中、AIではない人間らしさを示すソフトスキル(創造性、問題解決力、コミュニケーション能力)がより役立つとしています。AIが労働環境に変革をもたらしている一方で、同時に人間らしいソフトスキルがますます重要になってくるといえます。
さらに、最近日本を対象に行った別のLinkedIn調査では、AIなどのテクノロジーが広がる中でも、今後20年間で変化が少ないとされるトップの仕事は「ネットワークを活用する仕事(40.9%)」および「コミュニケーションスキルを必要とする仕事(39.6%)」明らかになりました。
最も重要なスキルが「コミュニケーションスキル(49.8%)」であることからも示されるように、ソフトスキルは引き続き需要があるといえます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000066809.html
「LinkedIn」公式サイト:https://www.linkedin.com/?original_referer=https%3A%2F%2Fprtimes.jp%2F
(文・我妻歩実)
- Original:https://techable.jp/archives/218998
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Wagatsuma