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Apple、モデム設計に遅れか〜Qualcommとの契約を延長


 
Appleが、QualcommからiPhone用モデムチップを購入する契約を、さらに3年間延長したことがわかりました。BloombergはAppleの5Gモデム開発計画が予定よりも遅れているのではないかと記しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. QualcommがAppleに5Gモデムを供給する契約が延長された。
2. 2026年まではSnapdragon 5GモデムがiPhoneに搭載される。
3. Appleの独自5Gモデム開発が遅れている可能性。

2026年発売のiPhoneまでQualcommの5Gモデムを搭載

Qualcommはプレスリリースにおいて、Appleが「2024年、2025年、2026年」に発売するスマートフォン向けに、Snapdragon 5Gモデム-RFシステムを供給する契約を締結した、と記しています。
 
これはつまり、2024年発売見込みのiPhone16シリーズ、2025年発売見込みのiPhone17シリーズ、そして2026年発売見込みのiPhone18シリーズまでは、Qualcommの5Gモデムチップを搭載することを意味します。

当初は2024年までに開発完了する予定だった

Appleは2019年7月にIntelのスマートフォン向けモデム事業を買収、5Gモデムの自社開発を推進してきました。
 
その後公開されたAppleとQualcommの係争資料には、Appleが2023年までQualcomm製モデムを採用する計画であったことが記されており、Appleは当初、2024年までに独自の5Gモデムの開発を完了、iPhoneに搭載する計画だったと推測されます。

5Gモデム開発計画に遅れか

しかし5Gモデムの開発は、計画通りには進行していないようです。
 
2022年頃からAppleの5Gモデム開発が遅れているとの報道が相次ぎ、同年10月にはHaitong International Securitiesのアナリスト、ジェフ・プー氏は顧客向け報告書の中で、2023年および2024年モデルのiPhoneにも引き続きQualcomm製5Gモデムが搭載されると伝えています。
 
今回のQualcommのプレスリリースを見ると、やはり同社がAppleに5Gモデムを供給する契約は、当初は2023年までであったことがわかります。

 
 
Source:Bloomberg, Qualcomm
(lunatic)

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