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AirPods Pro(第2世代)、Vision Proとの組合せでロスレスに対応

AirPods Pro(第2世代)ロスレスオーディオ
 
Appleは、AirPods Pro(第2世代)をApple Vision Proと組み合わせると、20ビット、48kHzのロスレスオーディオが利用できると発表しました。iPhoneやMacと接続してのロスレスオーディオ再生にも期待したいところですが、現在のところ実現は難しそうです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. AirPods Pro(第2世代)とVision Proの組合せでロスレスに対応。
2. 両方のデバイスがH2チップを搭載していることで実現。
3. iPhoneでロスレス再生を楽しむには有線イヤホンが必要。

 

AirPods Pro(第2世代)とVision Proでロスレスに対応

Appleは、充電ケースにUSB-Cポートを搭載したAirPods Pro(第2世代)のプレスリリースの中で、Apple Vision Proと組み合わせて使うと、オーディオのレイテンシを大幅に削減し、20ビット、48kHzのロスレスオーディオが利用できると発表しました。
 

 
なお、Apple Musicは、2021年6月にAppleが開発したオーディオ圧縮技術Apple Lossless Audio Codec(ALAC)を用いた、オリジナル音源とほぼ遜色ないロスレスオーディオと、音に包み込まれるような空間オーディオに対応しています。
 
しかし、AirPodsが採用するApple AAC Bluetoothはロスレスオーディオに対応していないため、ロスレスオーディオを聴くにはLightning – 3.5mmヘッドホンジャックアダプタを経由することで、24ビット/48kHzのロスレスオーディオに対応可能でした。

日本にはないが、アメリカのAppleのWebサイトに記述

2023年6月の世界開発者会議(WWDC23)で発表されたApple Vision Proは、アメリカで2024年前半に発売される予定です。
 
AirPods Pro(第2世代)とApple Vision Proの組み合わせによるロスレスオーディオ対応について、Appleの日本版Webサイトには記載がありません。
 
しかし、アメリカ版のWebサイトには、AirPods Pro(第2世代)のページ、Apple Vision Proのページの両方でロスレスオーディオについての記述があります。
 
こちらがAirPods Pro(第2世代)のページです。H2チップの性能の一部として紹介されています。
 

 
こちらがApple Vision Proのページです。史上最高の空間オーディオ、として紹介されています。
 

 

iPhoneでもロスレスオーディオ再生は可能?

AirPods Pro(第2世代)がロスレスオーディオに対応可能なら、iPhoneやMacとの組み合わせでも対応することを期待したくなります。
 
しかし、現在のところロスレスオーディオに対応できるのは、AirPods Pro(第2世代)とApple Vision Proの両方に搭載されているH2チップが必要なようです。
 
また、Apple Vision ProとAirPods Proなら、装着中に両デバイス間の距離が接近して一定であることも、レイテンシの削減とロスレスオーディオの実現に役立っているのかもしれません。
 
そう考えると、将来的にiPhoneやMacがH2チップを搭載したとしても、デバイス間の距離が不安定ということもあり、iPhoneとAirPods Proの組み合わせでのロスレスオーディオ再生は現実的ではないのかもしれません。
 
 
Source:Apple (1), (2), (3)
(hato)

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