ENECHANGE株式会社(本社:東京都中央区)は、カナダに本社を置く、温室効果ガス排出量のモニタリングサービスを提供するGHGSat社に出資しました。
ENECHANGE(エネチェンジ)社は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進する脱炭素テック企業。2015年に創業、2020年には東証マザーズに上場(現 東証グロース市場上場)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長を実現しています。
今回、GHGSat社への出資にともない、同社の技術とデータにより日本の官民セクターの温室効果ガス削減目標とネット・ゼロ目標の達成に貢献します。
なお、今回の出資は、JAPAN ENERGYファンド(JEF)が運営するジャパンエナジーキャピタルによる脱炭素テックファンドを通じて実施されました。
温室効果ガス削減へ向けた動き
温室効果ガスの排出を軽減するためには、排出源のモニタリングと特定が重要です。特にメタンは、20年間で二酸化炭素よりも86倍の温室効果があるため、世界的な規制が強化されています。
石油・ガス業界のような排出業者から、金融業界のような排出報告の必要性がある業界まで、あらゆる業界の企業が正確でアクセスが容易なデータを必要としています。
世界上位のLNG輸入国であり、化石燃料に依存する日本においても、メタンと二酸化炭素の排出源の特定と削減は重要です。政府は、特にエネルギーと廃棄物セクターにおけるメタン排出を削減するための国際的な公約や取り組みに参加しています。
GHGSat社のプラットフォーム
自社の衛星と航空機センサー、情報源からのデータを統合し、工業現場から直接、温室効果ガス排出量を測定。
施設レベルのメタン排出をグローバルにモニタリングすることで、排出源を特定し予測します。
同社のプラットフォームでは、モニタリングとデータサービス、解析とアラートを提供し、サブスクリプションの階層によってはさらに付加的な洞察とアラートを提供します。
GHGSat社の衛星
GHGSat社は、2016年に最初の衛星を打ち上げ、現在9機の衛星を軌道に乗せています。その測定値は、第三者の商業組織や科学組織によって厳密に検証されているとのこと。
また、2023年末までに3機の新衛星を、2024年に4機の新衛星を打ち上げ予定で、余剰スペースの貸し出しの衛星サービス契約を結んでいます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000017121.html
ENECHANGE株式会社 公式サイト:https://enechange.co.jp/
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/219240
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂