2020年に発売されたiPhone12 miniは一部で高い評価を得たものの、翌年のiPhone13 miniを最後に「mini」モデルは打ち切られ、Appleは「mini」モデルの販売を終了しました。最新モデルiPhone15シリーズに「iPhone15 mini」は用意されていません。Appleが「mini」モデルの販売を終了した理由を、米メディアMacRumorsが考察しています。今からiPhone13 miniを購入する方法もご案内します。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 「mini」モデルは、iPhone12 miniとiPhone13 miniの2世代で終了。
2. 打ち切りの理由は極度の販売不振とみられる。
3. 販売不振の原因は「小ささ」ではなさそう。
2世代で消えた「mini」モデル
2020年、Appleは小型で高性能なiPhoneを待ち望んでいたユーザーの声に応え、iPhone12 miniを発売しました。
iPhone12 miniが発売された当時、5.4インチモデルは数年間は販売されると予想されていたものの、翌年のiPhone13 miniを最後に、iPhone14では「mini」モデルは投入されず、わずか2世代で途絶えてしまいました。
そしてAppleは、「iPhone15 mini」のないiPhone15シリーズの発表と同時に、iPhone13 miniの販売を終了しました。これによって、「mini」モデルのiPhoneをAppleから購入することができなくなりました。
Appleが「mini」の販売を終了した理由は?
Appleが「mini」モデルの開発・販売を打ち切った理由は何でしょうか?
端的に言うと「売れなかったから」というのが答えのようです。
調査会社CIRPが発表した、2020年10月〜11月の米国におけるiPhone12シリーズのモデル別販売シェアによると、iPhone12 miniのシェアはわずか5%でした。
Counterpoint Researchによる、2021年1月前半のiPhone12シリーズのモデル別販売台数シェアでも、iPhone12 miniのシェアは6%と低迷していました。
JP Morgan Chaseは、Appleが2021年第2四半期(4月〜6月)にiPhone12 miniの生産を完全に停止した、との分析を発表しました。
Appleは次世代iPhoneの生産をかなり早い時期に開始するため、iPhone12 miniの販売不振が明らかになった時点では、すでにiPhone13 miniの生産計画が進んでしまっていました。
そして、2022年4月にCIRPが発表したiPhone13シリーズのモデル別販売台数シェアでは、iPhone13 miniのシェアは3%というありさまでした。
「mini」の販売不振は小ささではなかった
2022年、AppleはiPhone14シリーズで「mini」モデルを廃止し、6.7インチの大型ディスプレイを持つ「Plus」モデルを投入しました。
しかしアナリストのミンチー・クオ氏は、iPhone14シリーズ発表後の予約状況について、iPhone14とiPhone14 PlusはiPhone13 miniやiPhone SE(第3世代)を下回っている、と指摘し、「Appleの今年の製品セグメンテーション戦略は失敗だ」とまで語りました。
その後、Appleが発売直後のiPhone14 Plusの製造台数を絞り込み、製造能力を販売好調なiPhone14 Proに振り向けたとの報道も出ています。
iPhone12 miniやiPhone13 miniの販売が振るわなかったのは、手の大きな人が多いアメリカ市場では小さすぎて売れなかったためではないか?などと考えたくなりますが、iPhone14 Plusの状況をみると、「mini」モデルの販売不振はディスプレイや本体の小ささが原因ではなかった、と考えられます。
9月22日に発売されるiPhone15 Plusで、販売が改善するかは不明です。
これまでの噂をみても、Appleが「mini」モデルを復活させる計画はないようです。
むしろ、iPhone16シリーズではiPhone16 ProやiPhone16 Pro Maxのディスプレイサイズが6.3インチと6.9インチと、さらに大きくなるとの噂があります。
今から「mini」モデルを入手するには?
Appleは正規ラインナップとして「mini」モデルの販売は終了していますが、まだ「mini」モデルを購入する方法はあります。
Appleの認定整備済製品を狙う
Appleから購入する場合は、Appleの認定整備済製品をチェックしていると、iPhone13 miniやiPhone12 miniが不定期に入荷することがあります。
Appleの認定整備済製品は、Appleが動作テストを行い、徹底的にクリーニングしたうえで新品のバッテリーと外装を使用しており、1年間の保証もつくため、安心して購入できるのが特徴です。
ただし入荷は不定期であり、いつでも買えるわけではないことに注意が必要です。
携帯キャリアのオンラインショップで購入
ソフトバンク、NTTドコモ、au(KDDI)、楽天モバイルといった携帯キャリアから、保有する在庫品を購入できます。
ただし、キャリアによってはiPhone13 miniが売り切れており、利用したいキャリアで購入できるとは限りません。
携帯ショップ、家電量販店などの在庫を狙う
一部の携帯ショップや家電量販店では、iPhone13 miniを大幅に割引いた価格で販売しています。
あくまでも各店舗の在庫状況に左右されるため、好みのカラーやストレージサイズを入手できる保証はありませんが、条件が合えば割安にiPhone13 miniを入手できます。
中古品も選択肢に
中古スマホ販売店でも、iPhone13 miniを購入可能です。購入時は、バッテリーの状態や傷の程度などを確認して、納得のいく状態であれば割安で購入できます。
フリマアプリなどは販売者によって品質に大きなばらつきがあり、保証もないというリスクはありますが、お店で買うよりも低価格で買える場合もあります。
Source:MacRumors
Photo:Apple (1), (2), (3), (4)
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-553342/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania