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iPhone15 Pro Max予約好調、中国「禁止令」の影響をアナリスト分析

Apple iPhone15 Pro iPhone15 Pro Max
 
iPhone15シリーズの予約状況を、アナリストのミンチー・クオ氏が分析しています。iPhone15 Pro Maxが人気を集めているものの、出荷台数が少ないため待ち時間が長くなっています。中国政府のiPhone禁止令による影響についても分析しています。2023年内のiPhone15シリーズ出荷台数は8,000万台との予測を維持しています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15シリーズの予約状況を著名アナリストが分析。
2. iPhone15 Pro Maxの需要は昨年を上回るが、量産の遅れで出荷が少ない。
3. 中国政府によるiPhone禁止令は、Huaweiの復活による影響についても分析。

iPhone15 Pro Maxの予約堅調も出荷台数は少ない

iPhone15、iPhone15 PlusiPhone15 Pro、iPhone15 Pro Max予約受付が、9月15日(金)に世界一斉に開始されました。
 
サプライチェーンに独自の情報網を持ち、Apple関連の精度の高い予測で定評のある著名アナリストのミンチー・クオ氏が、iPhone15シリーズの予約の動きを昨年のiPhone14と比較した分析を公開しています。

 
発表前から予想されていたように、iPhone15 Pro Maxの需要は堅調で、昨年のiPhone14 Pro Maxの需要を上回っています。
 
iPhone15 Proの需要は、昨年のiPhone14 Proよりも低下しています。これは、プレミアムモデルを求めるユーザーがiPhone15 Pro Maxに流れたためと考えられます。
 
スタンダードなiPhone15、iPhone15 Plusの需要は、昨年とほぼ同様です。
 
iPhone15 Pro Maxの配送予定時期は、他のモデルよりもかなり長くなっています。これは単に需要が高いだけではなく、iPhone15 Pro Maxの量産スケジュールに遅れが生じているため出荷台数が少ないことが要因となっています。
 
iPhone15シリーズの発表前には、iPhone15 Pro Maxの量産が遅れているため、iPhone15 Pro Maxだけ発売日が後にずれ込むのではないか、とも噂されていました。

 
クオ氏は、iPhone15シリーズの2023年中の出荷台数を8,000万台とした、以前の予測を維持しています。

中国のiPhone禁止令、iPhone予約に影響は?

AppleがiPhone15シリーズを発表する前に、中国政府が職員らのiPhone使用を禁止すると報道された影響についてもクオ氏は言及しています。
 
中国政府によるiPhone禁止の報道を受けて、市場はiPhone15の出荷台数を控えめに見積もっていました。実際のPhone15シリーズの予約状況は、昨年のiPhone14シリーズと同程度ですが、懸念されていたよりは良い結果となりました。
 
一連の報道についてクオ氏は、報道そのものが間違っているわけではないが、読者に誤解を与えやすい、と注意を促しています。
 
iPhone禁止令の対象とされる、中国共産党員、政府職員、国有企業の従業員といった人々は、そもそもiPhoneの主要な顧客ではなく、iPhone禁止令は特定の政府系組織や国有企業による独立した決定であり、中国全土でのiPhone販売に大きな影響を与えることはない、とクオ氏は指摘しています。

Huawei復活はiPhoneの予約に影響しない

Huaweiが復活すれば、iPhoneに影響を与えるのは避けられないものの、影響の程度はまだ未知数だ、とクオ氏はみています。また、iPhoneを予約している人々はAppleファンやiPhoneのコアユーザーであり、Huawei製品のターゲット層とは異なるので、現時点では中国のiPhone15予約状況には影響しない、とのことです。
 
なお、アメリカによる経済制裁の影響を受けているHuaweiが先日発表したフラッグシップモデル「Mate 60 Pro」は、アメリカ発の技術を使わずに開発されたようだ、と話題になっています。

 
また、中国の一部のeコマースサイトが新型iPhoneの予約を受け付けているものの、クオ氏は過去の経験から、予約数は当てにならない、と指摘しています。これらのサイトでは、手付金などが不要で予約注文できてしまうため、実際の需要を正確に反映していない、と注意を促しています。

 
 
Source:Ming-Chi Kuo/Medium
(hato)

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