【傑作最新家電と趣味/旅行/日用品NEXTベストバイ】
日常生活や仕事の質を大きく左右する睡眠。「スリープテック」とは、大切な睡眠を改善するためにIoTを使ったギアやサービスのこと。健康的な生活の土台になる睡眠ギアの選び方をスペシャリストに聞いた。
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人生の約3分の1を占めるといわれる睡眠。良い睡眠が健康に重要なものであるが、日本人の睡眠時間と質は、世界で比べてもかなり劣っている。それを救うと期待されているのがスリープテックだ。
「この言葉自体は10年近く前からあったものですが、近年特にさまざまな業界の企業が参入したこと、センシング技術が進歩したことによってかなり注目されているジャンルです」と話すのは睡眠のスペシャリスト、三橋美穂さん。寝具を取り扱ってこなかった企業も、さまざまな“睡眠ギア”を開発しているという。
「パナソニックの寝室用エアコンは人の近くにセンサーを配置することで、これまで以上に細かい温度管理が可能になって、本当に朝までぐっすり眠れると思います。またポケモンスリープは『ゲーム感覚で睡眠を促す』というアイデアが良い。寝ないとポケモンが育たない(笑)、というのが面白い!」
一方で寝具メーカーのパラマウントベッドは、入眠すると自動でベッドが可動するものをリリース。さまざまな企業が睡眠にアプローチしている。
「これらのギアも大切ですが、お酒やタバコ、寝床でのスマホ、夜食などは睡眠の質を下げます。ギアと一緒に整えることで質の良い睡眠をとりましょう」
睡眠を多角的にとらえた実践的なアドバイスと、手軽にできる快眠メソッドをもとに、睡眠のスペシャリストとして活躍中。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決
■オールシーズン対応!目覚める時まで快適なエアコン
専用アプリで起床後に体感をフィードバックすると、エアコンが学習して自分に快適な温度に調整してくれます(三橋さん)
パナソニック
「エオリア スリープ(寝室用エアコン)CS-PX222D」(実勢価格:16万円前後)
ベッドサイドに設置するセンサーとセットになった快眠のためのエアコン。睡眠中にはセンサーとエアコンが連携し、心地良く感じる温度を時間ごとに制御。暑すぎず寒すぎず、オールシーズン睡眠に適した環境を作ってくれる。
■入眠すると自動で平らに!可動するベッド&マットレス
入眠するとベッドが平らになって快眠にいざないます。実際にこれを使い始めてから眠りの質が良くなりました(三橋さん)
パラマウントベッド
「アクティブ スリープ ベッド(ベッド+マットレス:シングル)」(53万9000円)
背中を起こした状態で眠りに入り、寝たことをベッドが感知すると自動で平らになる、といった快眠しやすい状態を設定可能。起床時にはタイマーで背もたれを起こしてくれるなど、入眠から起床まで睡眠をベッドがプロデュースしてくれる。
■育てる秘訣は寝ること目指せ睡眠マスター!
「寝ないとポケモンが育たない」ので、ゲーム感覚で睡眠をとるというアプローチ方法が面白いアプリです!(三橋さん)
The Pokemon Company
「Pokémon Sleep」(無料 ※アプリ内課金あり)
ついに発表された最新のポケモンアプリ。今回はユーザーが心地良く寝ることで「カビゴン」を育てたり、多くのポケモンを集めたりすることができるのが基本ルール。睡眠の質によって、集められるポケモンが違うところも質の改善に役立てられる。
■着けていることを忘れる小型の睡眠計測デバイス
睡眠スコアによって、買い物などに使えるクーポンに交換できる"スリープコイン"が貯まるなどの取り組みが◎(三橋さん)
ブレインスリープ
「ブレインスリープ コイン」(8800円)
デバイスで体動や温度、連動したアプリで睡眠中の音、これらを使うことでより正確な情報を入手。深い睡眠、いびきなどを分析し、これまでの計測デバイスでは見ることができなかった睡眠情報を可視化する。
■オールシーズン対応!睡眠中の電位&温熱治療
まるで温泉に入っているように、身体をやさしく温めていくので、特に秋冬などの寒い季節には活躍する敷きふとんです(三橋さん)
西川
「ヘルシオン」(24万2000円)※シングル
睡眠中に電位治療と温熱治療で身体の不調を緩和する敷きふとん。血行不良、肩こり、筋肉痛など8つの症状を緩和。秋冬はもちろん、夏の暑い時期に対応するモード選択もできるので、オールシーズン活躍する。
■軽い装着感がポイント!スポーツに適したスマートウォッチ
手首に装着するタイプなので、睡眠中の心拍数や血中酸素濃度も計測されるなど、細かいデータが計測できます(三橋さん)
Zepp Health
「Amazfit Cheetah Pro」(4万9900円)
ランニングに適した軽い着け心地が、睡眠中にも最適なスマートウォッチ。軽量モデルだが1.45インチという大き目の有機ELディスプレイを採用し、運動データのほか睡眠データなどをくっきりと表示する。
■まくらを自動調節していびきを軽減
いびきを感知する機能のほか、まくらの中にはエアポンプを内蔵し、首周りにぴったりフィットします(三橋さん)
BP Inc.
「ゼレマ」(4万6200円)
体圧を計測し、枕の高さを自動調節するAI搭載のスマート枕。いびきを感知すると枕の中のエアポンプが動き、首の部分を押し上げて気道を広げ、いびきを軽減する。体圧分散に優れたメモリーフォームを採用し、身体の負担を軽減。
※2023年9月6日発売「GoodsPress」10月号38-39ページの記事をもとに構成しています
>> 特集【傑作最新家電と趣味/旅行/日用品NEXTベストバイ】
<取材・文/今雄飛(ミラソル・デポルテ)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/555690/
- Source:&GP
- Author:&GP