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iPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用テトラプリズムレンズを増産して納期短縮

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iPhone15 Pro Maxお届け予定日までの待ち時間が長いのは、望遠カメラモジュール用のテトラプリズムレンズの製造数不足が原因だとし、サプライヤーが製造規模を拡大すると、TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が報告しました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Pro Maxのお届け予定日までの待ち時間が長いのは、望遠カメラモジュールの供給数不足が原因。
2. 望遠カメラモジュール用のテトラプリズムレンズの歩留まり率が低いため、サプライヤーは増産して対処する。
3. テトラプリズムレンズを用いた望遠カメラが、iPhone16 Proにも搭載されるとアナリストが予想した。

テトラプリズムレンズの歩留まり率改善の前に増産で対処

iPhone15 Pro Maxの望遠カメラモジュールはLG Innotekが製造、テトラプリズムレンズはLargan Precisonが供給しています。
 
iPhone15 Pro Maxの供給台数が少ないのは望遠カメラモジュールの供給数不足に起因、その根本原因は望遠カメラモジュールに搭載しているテトラプリズムレンズの歩留まり率が低いことと、クオ氏は説明しています。
 
テトラプリズムレンズの歩留まり率が高くなれば問題は解決されますが、短期間でそれを成し遂げるのは難しいため、サプライヤーであるLargan Precisionは製造数を増やして対処することにしたと、クオ氏は伝えています。
 
つまり、10個製造したうちの4個が不良品になる(歩留まり率60%)ことで6個しか供給できないとしても、製造数自体を2倍の20個にすれば12個供給できるということになります。

テトラプリズムレンズの単価は20%高い

テトラプリズムレンズを搭載した望遠カメラは、2024年にiPhone16 Pro Maxに加えiPhone16 Proにも搭載されるとクオ氏は予想しています。
 
クオ氏によれば、テトラプリズムレンズの単価は一般的なレンズと比べて部品単価が20%高いとのことです。
 
 
Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo)/Medium
Photo:Apple Cycle(@theapplecycle)/X
(FT729)

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