内閣府が発表した「AI戦略2022」では、日本は2022年度までにAI関連の研究開発費を1兆円に増やすという目標を掲げていた。
しかし、この投資額はアメリカの10分の1、中国の3分の1でしかない。後発の日本が、AI分野でこれらの国々に追いつくのは資金やスケールの観点から困難とされている。
こういった背景から、株式会社ニュウジアでは海外で実績のある先進技術をいち早く取り入れ、日本市場に実装しビジネスに役立てることが有効であると考え、アメリカやシンガポール、中国などの“世界のAI技術”を日本市場向けにカルチャライズし、提供している。
今回、同社は従来のSNS・チャットボット・CRMとそれぞれ単機能なサービスとは一線を画する、統合型AIプラットフォーム「QuickCEP」の導入を正式発表した。
SNS・チャットボット・CRMを統合した「QuickCEP」
SNS・チャットボット・CRMの統合によって各機能間のデータの連携が容易となり、SNSからの情報をチャットボットやCRMと連携させて顧客対応をする場面では、より的確な対応や分析が可能だ。
問い合わせ率UPや売上向上に貢献
ユーザーの行動データ・顧客属性・購買履歴データなどから、AIが顧客のニーズを発掘し、カスタマイズされたコミュニケーションやフォローアップを行い、売上を自動的に向上させる。
「聞かれたことに答える」だけでなく、代替案を提示
従来のチャットボットは「ただ聞かれたことに答えるだけ」のものが多かった。
WebやECの制作にあたっては、新商品・サービスがリリースされる度に膨大なFAQの作成が必要で、時間も費用もかかっていたという。
QuickCEPではAIが自習し、聞かれたことにただ答えるだけではなく代替案の提示をするといった、従来とは次元の違うレベルでの顧客とのコミュニケーションを促進する。
同プラットフォームはすでにデータ量の大きいアメリカや中国など全世界で導入され、AIが進化しているため、AIの成長に必要とされる「良質かつ膨大なデータの蓄積」をクリアしていると言えるだろう。
ChatGPT-4の弱点を克服
QuickCEPは独自開発した小型AIロボットにより、ChatGPT-4による認識の限界や誤情報の問題を補正し、より正確に対応することが可能だ。
毎回ChatGPT-4を読み込むまでの待ち時間を極力なくすため、一度学習したことは小型AIロボット側で即回答し、反応スピードのアップとコスト削減を実現している。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000127837.html
「QuickCEP」サービス紹介サイト:https://www.niusia.net/AI_chatbot.html
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/219814
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部