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夏の暑さがひと段落したらキャンプにでも行こうかな、と考えている人も多いのでは? そんな人のためにサイトでちょっとドヤれるソロキャン向けクッキングギアをピックアップ。焚き火台やクッカーを中心に、デザイン性に優れ実用性も高いアイテムを紹介!
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ブッシュクラフトに憧れ、焚き火で調理をするソロキャンパーは多い。ここで立ち塞がるのが、キャンプ場の多くが直火禁止だということ。
ホントのところは直火で料理をしたい無骨派ソロキャンパーがこぞって手にするのが火床が低くてほぼ平らな焚き火台。フチがないので炎を愛でやすい。薪をいじりやすいのも調理にはアドバンテージとなる。
たとえばDODの新作「ヒコタン」は地面ギリギリまで火床を落とし、風防などを省いた潔い焚き火台。ほぼ直火なのに遮熱板を2枚も差し込むことで焚き火の焦げ跡を残さない、無骨派最注目のギアだ。
もちろんすべてのソロキャンパーが無骨派というわけではない。暖を取りながら手軽に焚き火料理を楽しみたい人も多く、そうした人に人気なのが箱形の焚き火台や薪ストーブだ。
なかでも「BLISS mini」は、数ある薪ストーブの中でも曇りにくく美しい炎を眺めながら料理ができる。それに焚き火とは違い煙や火の粉の影響をうけないのでギリギリまで近寄れるのも秋冬にありがたい。
なお、風がある日に焚き火をすると火災の危険が増す。キャンプで安全に料理をするためにもアルコールストーブやガスストーブは必ず用意しておこう。
キャンプを中心としたアウトドアや旅の雑誌、ウェブメディアなどで活動するフリー編集者&ライター。キャンプの仕事に携わること約30年、ソロキャンプ歴36年のおひつじ座
1. 美しい炎を眺めつつオーブン料理が楽しめる
窓が曇りにくい工夫が満載で重量8kg! 大きく扉が開くので焚き火風の楽しみ方もできます
FIREGRAPHIX
「ソロキャンプ用薪ストーブ『BLISS-mini』」(7万7000円)
二次燃焼システムとエアカーテンを搭載し、いつまでも曇りにくいクリアな窓から炎が見えるシリーズ最小モデル。暖房はもちろん、炉にスキレットを入れてオーブン料理、トビラを開いて焚き火料理など調理シーンでも活躍する。
2. 地面への熱ダメージを防ぎつつ“低さ”に挑戦!
高機能ではないけれど、薪をゴトクにしたり薪を積んで風防を作ったり、火にまつわる知恵を試すチャンス!
DOD
「ヒコタン」(1万3200円)
高さわずか7cm! 極めて直火に近いスタイルを実現した新作焚き火台で、組み立て・撤収も素早くできる。本体の下に遮熱板を2枚差し込むことで、地面が受ける熱ダメージを最小限に抑えることに成功した。重量3.4kg
3. オブジェみたいなルックスだけど実用的
拾った薪を使うカヤック旅を想定した焚き火台で、火と向き合えます。脚は鉄だけど830gでバイク旅にも
CAMPOOPARTS
「A4ソロ焚火台 火星人 Kayak(カヤック)」(1万4800円)
脚兼ゴトクを組み合わせて火床をかけるだけ。火星人を思わせるゴトクは安定感があり、シェラカップからφ20cm程度の鍋まで対応する実力派だ。A4サイズのほかにA3サイズ(2万3800円)もある。
4. 江戸時代に生まれた文化をキャンプで再現
つまみを炙りながら熱燗をぐいっ。キャンプで粋な晩酌が実現します。湯煎鍋でおでんや汁物を作れるのも便利
テンマクデザイン
「天幕 燗銅壺」(1万9800円)
昭和初期まで使われていた燗銅壺をキャンプ向きにアレンジ。湯煎鍋を外してフルサイズ網に変えれば幅27.4cmのグリル、すべて外せば焚き火台になる1台3役。脚も本体も開くだけなので組み立て簡単だ。重量3.4kg
5. アルコールストーブ初心者にオススメ!
アルミに腐食しづらい加工を施したシリーズ。焦げ付きにくいフライパンも付いていてお手入れが楽なんです
trangia
「ストームクッカー S・UL ハードアノダイズド」(2万2550円)
軽く、壊れないアルコールストーブは徒歩キャンプの強い味方。付属のゴトク兼風防は風が吹くほど火力が強まる設計なのでアルコールストーブ初心者が手にしやすいセットになっている。収納サイズφ18×10cm、重量740g
6. 小型の鉄鍋や鉄板を載せられる分離型!
燃料に影響を与えかねないミニ鉄板や小型ダッチオーブンだって、ホースを遠くに伸ばすことで安全に調理できます
SOTO
「レギュレーターストーブ FUSION」(1万1000円)
燃料側につまみがあり、点火も火力調節も楽にできるシングルバーナー。低温時でも安定した火力を維持するマイクロレギュレーター、耐風性を高めるすり鉢状ヘッドなど環境に左右されにくい機能がうれしい。重量250g
■いまキャンプで中華鍋が激アツ!
ちまたでは町中華が注目されているが、キャンプ場でもガチ中華は人気者。YouTubeドラマ『おやじキャンプ飯』の影響もあり、今や焚き火で中華鍋を振るキャンパーの姿は決して珍しいものではなくなった。
ドラマ公開以前より密かに注目されていたが、ドラマのおかげで携行性にすぐれた中華鍋が登場し大ヒット。それが「おやじ中華鍋」。以降、いくつもの個性的な中華鍋が登場している。
底が丸い中華鍋は強火にあてながらあおると余分な水分が飛びシャキッと仕上がる。あおりが中華鍋最大の特性のため炒め物用と思われがちだが、噴きこぼれしづらいので汁物も得意。蒸籠だって載せられる。いわゆる万能鍋なのだ。
かつてのキャンプ=カレーという図式はなく、多様な料理に挑戦するキャンパーが増えた今、1台でマルチに活躍するキャンプ用の軽い中華鍋は待ち望んでいた調理器具というわけ。
もっとも万能ではあるがじっくり加熱するグリルや煮物は鉄板やダッチオーブンに適わない。料理の幅を広げるなら小型鉄鍋か鉄板と併用するのが正解だ。
なお、OLD MOUNTAINでは小型鉄鍋用の釜蓋「OKAMADON Pro」を用意。見た目でおいしさを表現するのもイマドキのキャンプ飯だ
7. 焚き火の熱を効果的に利用するブースター付き
ブースターのおかげで熱が鍋底に集中します。ブラックウォルナットの持ち手は手に馴染み、なによりかわいい!
TAKIBISM
「タキビズム焚火パラパラ炒飯セット」(2万4200円)
φ23.5cmの中華鍋と煙突効果で炎が集中してあがるブースター、鉄製オタマのセットで焚き火でパラパラ炒飯を作るために誕生。中華鍋は持ち手の反対側にフックが付いていて吊り下げて火にかけるなんてことも可能だ。
8. キャンプでガチ中華を流行らせた立役者
炒め物も煮物も何でもござれの万能調理器具。中華鍋職人に特別に作ってもらったという物語もシビれます。キャンプでガチ中華を
ヨコザワテッパン×おやじキャンプ飯
「キャンプ用『おやじ中華鍋』」(7000円)
コンパクトでありながら、炒飯も青椒肉絲もこぼすことなく鍋を振れるバランスのよい中華鍋。試行錯誤を繰り返した末に決まった直径は22.3cmだ。黒皮鉄をプレスした2mm厚で食材にまんべんなく火が通る。
9. 焚き火を想定した取っ手が取れる中華鍋
ハンドルが取れてハードケースにも無理なく収まります。同シリーズの別売オタマも鍋のなかに収められますよ
LOGOS
「鉄の職人 中華鍋」(8800円)
なんてことないヘラ絞り加工の中華鍋に見えるが、丸いフック部分をねじり、ハンドルを外して持ち運べるキャンプ仕様。さらに木製ハンドルを熱から守るプレート付きで焚き火にかけても安心だ。直径23cm
10. 折りたためる包丁は分離できていつでも清潔
ナイフを握ってまな板にあてたとき、余計な力が入らないのでストレスなく食材を切れます。手入れも簡単
FEDECA
「折畳式料理ナイフ マルチカラー 2019 ランダムアソート(ステンレス鋼/銀紙三号)」(9900円)
刃と手が絶妙なカーブを描くよう設計されていて包丁のように無理なく使えるナイフ。市販の包丁用シャープナーを使え、分解して隙間に入った汚れを洗い流せるなどメンテナンス性のよさも◎。刃渡り93mm。表裏のカラーが異なるのも楽しい。
11. 幅広の刃だからみじん切りが楽しくなる
刃厚2.5mmの刃はスウェーデン産リサイクルステンレス、シースはベジタブルタンニングレザーなど環境にも配慮!
MORAKNIV
「ロンボブラックブレード(S)アッシュウッド」(2万4200円)
携行性を損なうことのない全長20cmに抑えたコンパクトサイズだが、幅広の刃をつけることで指を添えた素早いみじん切りを実現。調理に特化した独自グラインドを施されていて切れ味も良好だ。刃渡り11.9cm。
12. 角型の鉄鍋は小さすぎる不満なんてない
小さくてもフタに炭を載せられるしピタッと密着する本格派。コンテナボックスの壁にくっつけて収納できます
CAPTAIN STAG
「角型 ダッチオーブン mini」(4950円)
B6サイズのカマド型焚き火台と相性がいい小さなダッチオーブンで、フタの裏は凹凸が付いた焼き肉グリル。20.5×13×H9cmのミニサイズだが、細長いニンジンや魚を小さく切り分けずにすむので使い勝手は良好だ。重量2kg
13. キャンプで釜飯を堪能できる!
いかにもおいしいごはんを炊けそう。ツマミが大きく、グローブをはめてしっかり持てるのもメリットです
OLD MOUNTAIN
「OKAMADON Pro」(9900円)
別売「IRON DUCH OIL Finish」(2万9510円)などφ16cmのタッチオーブンでおいしいご飯を炊けるヒノキの釜蓋。上部取っ手の木組み構造は反りを抑える効果あり。シェラカップ用「OKAMADON」(7150円)の兄弟アイテム。
※2023年9月6日発売「GoodsPress」10月号54-57ページの記事をもとに構成しています
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<文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/556134/
- Source:&GP
- Author:&GP