好調ぶりが指摘されているiPhone15シリーズですが、端末のディスプレイ生産を請け負っているサプライヤーからも、iPhone14シリーズと比べて出荷量が大きく増加しているとの声が聞こえてきます。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone14と比べてiPhone15はディスプレイの発注数が多い。
2. Appleの強気予測のほか、サプライヤーからの供給安定も理由か。
3. 中でも上位モデルであるProシリーズの比率が高まっている。
iPhone15が人気になることを見越していた?
サプライヤーの動向に詳しいDisplay Supply Chain Consultants(DSCC)によると、2023年8月時点で、iPhone15シリーズ向けに使用されるディスプレイの出荷量は、同時期のiPhone14シリーズと比べて23%増加したそうです。
もちろん、8月時点でiPhone15シリーズは、予約受付はおろか発表すら行われていません。したがって、Appleが事前に人気ぶりを予測して多めの発注をかけていたことになります。
先述したDSCCは、ディスプレイの出荷量が増えたもう一つの理由として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けたiPhone14シリーズと異なり、iPhone15では今のところサプライチェーンの問題を最小限に抑え込めている可能性についても触れています。
iPhone15 Proシリーズが人気
もう一つ注目に値するのは、シリーズの上位モデルがiPhone全体に占める割合でしょう。DSCCが公開しているグラフを比較すると、iPhone15 Proシリーズのディスプレイ出荷は2023年8月に全体の59%を占めていますが(画像左:青い折れ線グラフ)、iPhone14 Proは2022年8月時点で50%に留まっています(画像右:同)。
Appleの狙い通り、iPhone15 Proシリーズはアナリストの想定を上回る売れ行きで、最上位モデルのiPhone15 Pro Maxにいたっては、9月25日時点で注文からお届け予定日までの期間が、iPhone12シリーズ以降で最も長い50日となっています。
Source:AppleInsider,DSCC
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-554746/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania