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Microsoftは2020年、BingをAppleに売却することを検討していた

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Microsoftは2020年、同社の検索エンジン「Bing」をAppleに売却することを検討していたとBloombergが報じました。もし買収が実現していれば、Appleデバイスのデフォルト検索エンジンはGoogleからBingに変わっていた可能性があります。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Microsoftは2020年、BingをAppleに売却することを検討。
2.品質と機能などでGoogleに対抗できないと判断され買収は実現せず。
3.Googleが独占禁止法違反で訴えられた裁判で、エディー・キュー氏が証言。

MicrosoftとAppleの契約は実現せず

Microsoftの幹部はAppleのサービス担当上級副社長であるエディー・キュー氏と会談し、買収の可能性について話し合ったものの、それはあくまで探り合いに過ぎず進展はありませんでした。Appleが契約に踏み切らなかったのは、Googleから得る利益の大きさと、Bingが「品質と機能」でGoogleに対抗できないことを懸念したためだということです。
 
Googleの検索エンジンは年間数十億ドルをAppleに支払うことで、長い間、iPhone、iPad、Macのデフォルト検索エンジンに採用されています。
 
GoogleとAppleが最後に契約を結んだのはキュー氏の仲介で2021年で、2020年の時点でAppleはGoogleから年間40億ドル(約6,000億円)〜70億ドル(約1兆500億円)を徴収していました。

米司法省がGoogleを独占禁止法違反で訴え

今週、米司法省がGoogleを独占禁止法(反トラスト法)違反で訴えた裁判により、GoogleとAppleの契約は精査されており、司法省はGoogleが検索エンジンを独占している証拠として、AppleデバイスにおけるGoogleの優位性を指摘しています。
 
司法省は2020年にも、検索サービスにおいて競争を阻害しているとして、反トラスト法違反で同社を提訴しています。
 
キュー氏は今週、この裁判で証言を行い、GoogleがiPhoneのデフォルト検索エンジンである理由について、「Googleをデフォルトの検索エンジンにしたのは、常にそれがベストだと考えてきたからだ」と説明しました。さらに、Appleが他の検索プロバイダを採用しなかったのは、「有効な代替手段」がなかったからだとしています。
 
Appleデバイスのデフォルト検索エンジンはGoogleですが、ユーザーは、Yahoo、Bing、DuckDuckGo、Ecosiaなどに切り替え可能です。Bingは最近、MicrosoftがOpenAIと提携し、チャットボット技術を統合したおかげで、より人気が高まっています。
 
先月には、BingのAI機能が近日中にサードパーティーブラウザでも利用可能になると発表され、iOSやmacOSのデフォルトブラウザであるSafariでも利用できるようになる見通しだと報じられています。
 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
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