iPhone15をインドで製造した場合の製造コストは、中国で製造した場合と比べて7%〜8%高いと、サプライチェーン関連情報に詳しいDigiTimesが報じました。
Appleは地政学的リスクを減らす点からも、製造拠点を中国以外に展開するとみられていますが、その中でも中心的な役割を担うと考えられているのがインドです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. インドでiPhone15を製造すると、中国で製造するよりも7%〜8%コストが高い。
2. 流通コストの一部は、Appleが負担していると報告。
3. それでも、インドで製造されるiPhone15の台数は増加すると考えられている。
Appleが流通コストの一部を負担している模様
iPhone15の製造をインドで行い同国内で販売する場合、関税を回避できることから輸入して販売するよりも販売価格を抑えることが可能です。
ただし、製造用の部品はまだ輸入しているものが多く、これには20%の関税が課されます。
インドでのiPhoneの販売台数が大幅に増えれば良いのですが、Apple Storeの店舗数が少ないため十分ではない模様です。
それを補うために小売業者を通して販売する場合の流通コストは、Appleが負担している(卸価格に転嫁していない)との報告書があると、DigiTimesは伝えています。
将来的に重要な地位を占めるのが確実視されているインド
現在は最終組立を受託するサプライヤーが先行してインドに進出していますが、今後、部品メーカーもインドに拠点を構える見通しです。
インドが、2023年2月にカメラ用レンズに対する関税を引き下げると発表したことは、コストが上昇しているカメラ用レンズメーカーにとって追い風となるでしょう。
インドは市場規模が大きく、輸出向けiPhoneの製造でも重要な地位を占めるようになると予想されていますので、Appleが一部のコストを負担しているのも将来性を考えればそれに見合う投資と捉えているのかもしれません。
Source:DigiTimes
Photo:Apple
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-555700/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania