仮想現実(VR)ヨガアプリのデベロッパであるアンドレ・イライジャ氏が、世界最大のVR会議Meta Connectでリリースするはずだったアプリが、Metaから急遽、発表できないと告げられたことを明らかにしました。
その理由は、イライジャ氏がMetaだけでなく、競合するAppleのVision ProやByteDanceのPico向けにも、アプリを提供すべく話し合っていたためでした。イライジャ氏はMetaを提訴しています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Meta Quest向けVRヨガアプリのリリースが突如中止となった。
2. VRヨガアプリのデベロッパはMetaを提訴。
3. 中止となった理由は同アプリがAppleのVision Proなど向けにも提供されるからだった。
会議開催数日前に突然のキャンセル
イライジャ氏は当初、9月に開催されたMeta Connectにおいて、Meta Questで動作するVRヨガアプリ「AEI Fitness」のリリースを予定していました。
しかし会議開催の数日前になってMeta側から「リリースはキャンセルする」と告げられたそうです。イライジャ氏はMeta Connectでのマーク・ザッカーバーグ氏の基調講演中にもデモを行う予定で、入念に準備を進めていました。
イライジャ氏はMetaから、アプリのリリース計画は中止となったこと、それまでの費用の返金はできないことを伝えられました。
Metaはイライジャ氏の会議への参加を禁じたうえに、同氏の名前を今後一切の取引を禁じるデベロッパのブラックリストに追加したと、イライジャ氏は報告しています。
3億5,300万ドル以上を要求
イライジャ氏は訴訟文において、競合プラットフォームとの競争を嫌い、アプリのリリースを中止するような今回のやり方は「イノベーションを妨げ、質を落として選択を減らし、才能あるアプリデベロッパの競争意識を失わせ、VRフィットネスアプリの価格高騰につながる可能性がある」と訴えています。
Bloombergによると、イライジャ氏はすでにMetaから約150万ドルの支払いを受けていますが、今後損害賠償などを含め3億5,300万ドル以上をMetaに要求する見通しとのことです。
Source:Bloomberg via 9to5Mac
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania