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【ジムニー納車!】「カーナビ」「ETC」「ドラレコ」「バックカメラ」新車購入時に迷いがちなカーグッズ選びレポート!

新しいクルマを手に入れた後は、カーライフを快適・便利に楽しむために、カーグッズを揃えます。

ただ、カー用品店に行くと、機能や価格が異なるたくさんの製品が並んでいるため、どれを選んだらいいか迷ってしまうもの。事前にカタログでスペックなどを調べておくことはできますが、実際の使い方に合う製品を選ぶためには、カーグッズのプロからアドバイスを受けるのが一番!

新しいクルマが手元にやってきたライターのカーグッズ選びをレポートします。

※文中で紹介している価格は、すべてA PIT AUTOBACS 東雲における2023年9月19日時点での店頭販売価格になります。

 

■カーグッズ取り付けには余裕を持ったスケジュールを!

突然ですが、クルマを買いました。しかも人生初の新車です。車種はJB64型スズキ ジムニー。

2022年10月にオーダーを入れた際に「今だと1年半ほど時間がかかるため、納車は2024年4月頃を予定しています」と言われていたのですが、9月上旬にディーラーから「9月末〜10月頭に納車できそうだ」という連絡が入りました(突然7ヵ月も納車が早まると、いろいろな準備をしなければならず焦ります…)。

中古車はナビやドラレコ、ETCなどは前オーナーが使っていたものを受け継ぐこともできます。しかし新車はメーカーオプションを含め、すべて自分で揃える必要があります。

今回、ジムニーはオプションを最小限に抑え、ほぼ何もない状態で手元にやってきます。

細かいグッズはしばらくこのまま乗った上でどのようなものが必要かを考えるとして、まずは納車後すぐ必要になるナビ(オーディオ)、ETC、ドライブレコーダー、そしてバックカメラを調達します。

納車後、すぐに取材で遠方に出かける予定もあるので、一刻も早く取り付ける必要があります。そのため、納車予定日の2週間ほど前に購入準備をスタートしました。いろいろ教えていただいたのは、A PIT AUTOBACS 東雲のカーライフアドバイザー、原田 凌さん。

「納車までまだ時間があるとのことですが、これくらいのタイミングでご来店いただけるのは非常に助かります。というのも、製品自体に在庫があっても製品をクルマに取り付ける部品が店頭にないケースがあるからです」(原田さん)

ジムニーのような人気車種だとまだ在庫がある可能性はありますが、流通台数が少ない車種だと部品が取り寄せになってしまうことも少なくないとのこと。そうするとせっかく来店したのにすぐ取り付けられないことになってしまいます。

ちなみに今回はジムニーでも一部部品の取り寄せが必要になり、すべてが揃うのに10日ほどかかりました。

■製品選びは、まず大物から

私のように複数の製品を一度に取り付けてもらおうと考えている場合、どのように選んでいくのがいいのでしょう。ここにもポイントがあると原田さんはいいます。

「何を取り付けるかにもよりますが、まずは大物から決めていくといいでしょう。たとえば今回高橋さんがご購入を考えている製品の場合、モニター(ナビ/ディスプレイオーディオ)とバックカメラの互換性が大事になります。小物から先に決めてしまうと、最後に大物を決める際に互換性がないというケースが出てきてしまいます」(原田さん)

確かに。後で互換性がないことがわかり小物を選び直すのは面倒です。というわけで、まずはナビから見ていきます。

 

■カーナビはスマホで十分と考え、ディスプレイオーディオを選択

「まずはナビから」と書きましたが、実は今回はカーナビではなくディスプレイオーディオの取り付けを考えています。というのも、これまで9年間スマホの地図アプリを使っているため、見慣れた画面のほうがいいなと思ったからです。

スマホの地図アプリは新しい道路が開通した際にすぐ地図に反映されるのがメリット。トンネルなどGPSを受信できない場所では動きませんが、トンネルを出ればすぐに復帰するので支障を感じたことはありません。クルマの中でテレビやDVDを見たりもしないので、Apple CarPlayでスマホを繋げれば十分と考えました。

「ディスプレイオーディオはまずApple CarPlay/Android Autoに対応しているか、していないかという違いがあります。下の段にある3万円台のものは非対応になります。次に画面サイズです。

ジムニーは8インチナビを付けられるスペースが用意されています。なので、キットを使って7インチのものを設置するか、フローティングタイプの9インチのものを付けるかという選択があります」(原田さん)

9インチのカロッツェリアDMH-SF700は9万8800円。これだとディスプレイオーディオではなくハイスペックなナビも視野に入ってくる予算になります。HDの高画質というメリットもありますが、私は本体価格が5万円以下のものがいいだろうと考え、カロッツェリア FH-8500DVS(4万480円)か、ケンウッドDDX5020S(4万5800円)のどちらかにすることに。

両モデルを見比べると、ケンウッドのほうが高画質に感じます。カロッツェリアは少しマットな画質に見えました。

「モニターの性能はどちらもVGA画質で差はありません。違いはケンウッドが平面のタッチパネルなのに対し、カロッツェリアは左側にボタンがあり、画面がほんの少しだけ奥に配置されています。その関係で画質が違うように感じるのだと思います」(原田さん)

なるほど、わずか数ミリの差で印象が大きく変わってくる。このあたりはWEBで一台ずつのスペックを確認するだけではわからない部分。店舗で比較できてよかったです。ということで、ディスプレイオーディオはケンウッドDDX5020Sをチョイスしました。

 

■バックカメラはユニットとの互換性が重要

メインユニットが決まったので、次はバックカメラを検討します。

「ケンウッドはカメラが専用コネクタになるので、ケンウッドが出しているバックカメラがおすすめです。CMOS-C230(1万6800円)という黒いタイプがいいでしょう」(原田さん)

ケンウッドからは同タイプでカメラ本体が白いCMOS-C230Wも用意されています。私のジムニーはボディカラーがジャングルグリーンなので、白だとカメラだけが目立ってしまいそう。色は黒をチョイスします。

「ジムニーにバックカメラを付ける場合、アルパインのパーフェクトフィットKTX-C64JI(5600円)をおすすめしています。バックカメラを後付けする時はナンバープレートの上の縁に両面テープで付けたりしますが、これを使うと純正のように頭が半分隠れた、目立たない形で設置できます」(原田さん)

パッケージの写真を見ると、たしかにカメラが違和感なく設置されています。パナソニックのバックカメラはサイズが大きいためこれが使えないそうですが、他のメーカーなら問題ないとのこと。これはいいですね!

「ジムニーはリアのウォッシャー液吹き出し口がバックドア上部についています。それを外してカメラとウォッシャー液吹き出し口をひとつにしたものを付ける方法もあります。データシステムのハイマウントリアカメラキットという製品です。ただ、こちらの製品は人気があり現在は欠品しているので、お取り寄せになります」(原田さん)

このようにカメラだけでもさまざまなタイプの製品が出ているのも人気車種であるジムニーのおもしろさ。今まで乗っていたフィアット 500Cでは考えられないことです。私は高い位置からの映像は必要ないので、下側に取り付けるタイプにしようと思います。

 

■ETCは最低限の機能で十分!

ETCを選ぶ上で悩むのは、ETC2.0が必要かどうかということ。ETC2.0は高速道路のITSスポットから渋滞情報などを取得して案内してくれます。どちらを選ぶ人が多いかを原田さんに尋ねると、ほぼ同数の割合ではないかとのことです。もうひとつ考えるポイントとしてはナビ画面に高速料金などを表示できるナビ純正タイプにするかどうか。しかし今回私が選んだディスプレイオーディオにはその機能がないため、そこは無視します。

今回、ETC2.0は必要ないと考え、従来型を選ぶことにしました。

「通常のETCですとパナソニックのET926D(8280円)とカロッツェリアのND-ETC40(8280円)を用意しています。違いは、パナソニックはスピーカーがセンサーに付いていて、カロッツェリアはスピーカーが本体についていることです。あとは音声の違いでしょうか。パナソニックの音声案内は声優の日高のり子さんの声になります」(原田さん)

ETCは本体をどこに取り付けるかも悩みどころ。後付けする場合は足元などに貼り付ける形が多いですが、できれば純正のように埋め込む形にしたい。ジムニーならスズキ用の取り付けキットAD-S101ETC(2200円)を使えばそれができるとのこと。となると、本体が車体の中に入るので、スピーカーがセンサー部にあるパナソニックのほうが良さそうですね。今回はその組み合わせでお願いしました。

 

■電動キックボードの普及でドラレコは全天球タイプがトレンドに!?

最後はドライブレコーダーを選びます。ドラレコは前後録画タイプ、360°録画タイプ(全天球タイプ)、ミラータイプが代表的。それぞれ多くの製品が出ているため、売り場面積も広くなっています。

「ミラータイプはドラレコに加えてデジタルルームミラーとしても使えるので人気が高まっています」(原田さん)

ドラレコが急速に普及した際は、外から殴られた例の事件の影響で360°録画タイプの需要が圧倒的に多かったそう。しかし最近では前後録画タイプを選ぶ方が増えていたと言います。ところが直近ではまた360°録画タイプの需要が高まり、販売比率は1:1くらいになっているそうです。

「理由は電動キックボードです。クルマを運転していると電動キックボードってけっこう怖いですよね。実際に接触事故も多く発生しているため、その状況をしっかり録画できるようにと、横方向の映像も撮れる360°録画タイプの需要が高まっています。大型のミニバンだと360°録画タイプでも後席のヘッドレストなどが邪魔をして死角が多くなることもあるのですが、ジムニーはコンパクトなので全周を撮りやすいのですよ。それで360°録画タイプを選ぶ方が多いですね」(原田さん)

私が気になるのは、小さなジムニーはミラーを含めてドラレコ本体が大きくなるとフロントの視界に影響があるのではないかということ。500Cには前後録画タイプで本体が小型のものをつけていますが、それでも最初は違和感がありました。

もうひとつ気になるのは本体の画面サイズ。最近は老眼がきつくなり、画面が小さくて操作をしようにも画面に何が表示されているかがよくわからない…。寄る年波に勝てない自分が嫌になります。かといって本体の液晶が大きいタイプを選ぶと視界に影響が出てきそう…。

そんな話をざっくばらんに原田さんにぶつけてみたところ、スマホと連携が可能なドラレコをおすすめしてくれました。

「スマホ連携機能がついているものなら録画した映像をスマホに転送して確認することができますし、映像記録の開始や停止といった操作もスマホから行えます。スマホ連携機能がついているドラレコは各社から発売されていますが、ユピテルが新しく出したY-401di(3万5800円)は本体にディスプレイが搭載されていないので、非常にスリムになっています。ルームミラー脇に設置すれば、視界を遮ることはないでしょう。設置後の見栄えを気にされる方から選ばれているモデルですね」(原田さん)

もしドラレコが記録した映像をその場で確認しなければいけない事態になったら、本体よりもスマホで確認したほうがいい。だったらディスプレイレスで本体がスリムになっていても問題はなし。もちろん記録した映像はSDカードに入っているので、警察に状況証拠を提出する際はSDカードを渡せば大丈夫。私が求めていたドラレコはまさにこれです! 360°録画タイプではないため電動キックボード対策はできませんが、迷わずY-401diをチョイスしました。

 

■純正アクセサリーとほぼ変わらない価格で自由に選べる!

さて、気になるのは今回の買い物のお値段。言うまでもなく、カーグッズは本体価格以外に設置工賃も必要になります。見積もりは以下のようになりました。

ディスプレイオーディオ ケンウッド DDX5020S 4万5800円
バックカメラ ケンウッド CMOS-230 1万6800円
ETC パナソニック ET926D 8280円
ドライブレコーダー ユピテル Y-401di 3万5800円
オーディオ取り付けキット パイオニア KK-S81DE 7150円
バックカメラ取り付けキット アルパイン KTX-C64JI 5600円
ETC取り付けキット カロッツェリア AD-S101ETC 2200円
ディスプレイオーディオ取り付け工賃 9350円
バックカメラ取り付け工賃 1万6500円
ETC取り付け工賃 6600円
ドライブレコーダー取り付け工賃 2万900円
ETCセットアップ 3300円
合計 17万8280円

予想通り、なかなかの金額になりました…。ただ、これらは車両に標準装備されている場合は車両本体価格に反映されていますし、ディーラーオプションを購入した場合でも必要になる金額。新しいクルマに乗る上で必要なものと考えます。

同じものでの比較はできませんが、参考までに純正アクセサリーでこれらに近いものを購入すると工賃などを含めて18万2000円ほどでした。純正アクセサリーとだいたい同程度の金額で、より幅広いラインナップから自分好みのものを選べるのは楽しいものです。

10月上旬にジムニーが無事に納車。さっそくA PIT AUTOBACS 東雲にクルマを持ち込み、製品を取り付けていただきました。今回は設置するものが多いので作業に5時間程度時間がかかるとのことだったので、事前に作業予約を入れておきました。作業の予約はWEBサイトから行うことができます。

こちらが取り付けた状態です。

▲フロントのドラレコ。スリムなので視界が遮られる感じはありません

▲ユピテルはコードが細いので、リアのカメラの配線をうまいこと熱線の穴に通すことができました

▲ディスプレイオーディオはツライチになるよう調整してくださいました。思ったより画面は小さめ。Apple CarPlayでつないだスマホをどこに置くかは要検討です

▲バックカメラは非常にスッキリ収まりました。パーフェクトフィットを選んで大正解!

▲ETC車載器は純正品の取り付け位置に収まったことで、運転中に膝などで引っ掛ける心配がなくなりました

※ ※ ※

&GP編集部とはこれからジムニーを使って、カーグッズやカスタムなどのレポートをしていこうと話しています。不定期掲載にはなりますが、楽しみにしていてください!

<取材・文/高橋満>

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