環境団体がリリースした新たな報告書によれば、Appleは他の大手テック企業と比べて、気候変動への取り組みで先んじているとのことです。特に、サプライヤー企業までにも再生可能エネルギーを使用するよう求めている点が評価されています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleの気候変動への取り組みが他大手テック企業と比べて先んじていると報告があった。
2. サプライチェーンまでも100%再生可能エネルギーの使用を目指している点が評価。
3. サプライヤーの透明性が欠如しているとの指摘もある。
サプライチェーンまで視野に入れているのはAppleのみ
Stand.earthが公開した「脱炭素への道:なぜIT企業はサプライチェーンの炭素排出量削減にもっと取り組むべきなのか」とタイトル付けされたレポートでは、Apple、Dell、Google、HP、Microsoft、そしてNvidiaの環境への取り組みが比較されています。
Nvidia以外のすべての企業は2030年までに温室効果ガス(GHG)の排出量削減を誓約していますが、中でもAppleは75%減という最も野心的なゴールを掲げています。
また、上記の6社すべての企業が100%再生可能エネルギーの使用を誓約しており、最も早いタイムラインで2025年となっていますが、Appleのみすでに2018年に目標を達成しています。
Appleのみ、サプライチェーンでも2030年までに100%再生可能エネルギーに切り替えることを目指しており、他企業と比べて環境政策において抜きん出ているのが伺えます。
透明性が欠けるとの指摘も
Appleは同社初のカーボンニュートラル製品としてApple Watch Series 9を発表しましたが、非営利団体Institute of Public and Environmental Affairs(IPE)は最新の報告書の中で、「サプライヤーが再生可能エネルギーの使用と温室効果ガス排出量のデータを公表していないことを考えると、カーボンニュートラルなApple Watchの製造工程が100%クリーンな電力を使用していることを、どうやって証明できるだろうか」と疑問を投げかけています。
Source:Stand.earth via The Verge
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-556907/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania