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iPhone15/15 Plusをインド資本がインド国内で製造へ〜Tataが工場買収

iPhone15 blue AH
 
インド企業TataグループによるWistonのインド工場の買収が完了、まもなくiPhoneの組み立て作業を開始すると、Reutersが報じました。
 
TataグループWistonのインド工場買収に向けて交渉しているとこれまで報じられてきましたが、この度合意に至ったことで、いよいよインド企業によるインド国内でのiPhoneの組み立て作業が本格化します。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 以前から交渉中と報じられてきた、インド企業TataグループによるWistonのインド工場の買収が完了した。
2. Tataグループは、iPhone15とiPhone15 Plusの総製造台数およそ5%を担当する見込み。
3. 中国Luxshare Precisionの受注割合が増加しているように、インドではTataグループの受注割合が増加するかもしれない。

事前報道よりも安い金額で買収に合意

インド政府の閣僚が、現地時間2023年10月27日に明らかにした情報では、Wistonはインド工場をTataグループに対し1億2,500万ドル(約187億5,000万円)で売却することに同意したとのことです。
 
これまで、Wistonのインド工場の買収金額は6億1,260万ドル(約918億9,000万円)になると噂されていましたので、それと比べて大幅に安い金額で合意したことになります。
 
買収金額が下がった理由は、2020年12月に発生したインド工場での暴動により、企業価値が毀損したからかもしれません。
 
買収合意に伴い、Tataグループはインド国内でiPhone15とiPhone15 Plusの組み立て作業を本格化するとみられています。
 
なお、TataグループによるiPhone15とiPhone15 Plusの組み立て作業の担当割合は、それぞれ5%程度とTrendForceが伝えていました。

中国に続き、現地資本の強み発揮か

iPhoneの大多数が製造されている中国本土では、中国Luxshare Precisionの受注割合が増加しています。
 
今度、中国に代わってiPhoneの一大製造拠点になると目されているインドでは、現地資本であるTataグループの受注割合が増加するかもしれません。
 
 
Source:Reuters
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)

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