地球規模での異常気象が多く、世界で地球温暖化対策が急務となっている昨今。
EUでは、2035年までに「全ての新車のゼロエミッション化」を決定するなど、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする方針をかかげ、世界各国でEV普及に向けた環境整備が進んでいる。
そんな注目のEVに関連するイベントと、展示されるモビリティを紹介していく。
HyundaiがパリでEV含む10台のアートカーを展示
同キャンペーンは、2023年10月9日~15日にかけてパリで開催される釜山万博シンポジウムとK-POPコンサートにおいて、釜山への招致活動を支援するもの。釜山でカーボンニュートラルな万博を開催するというコミットメントを強調するため、同グループはHyundaiの「IONIQ 5」とKIAの「EV6」の2台の電気自動車を含む10台のアートカーを展示した。
カモメ、波、広安大橋といった釜山を象徴するイメージと「Busan is Ready(釜山は準備OK)」というスローガンが描かれたカラフルなグラフィティ風デザインでラッピングされたアートカーは、韓国を代表するグラフィティ・アーティストのJAY FLOWとのコラボレーションによるもの。
2030年万博の候補都市としての釜山の魅力を、BIE加盟国の要人や世界中の観光客にアピールする機会となったようだ。
室内外に給電機能搭載のEVモデル「IONIQ 5」
同モデルは快適な居住空間(Living Space)というテーマを反映し、生活と移動の境界をなくす革新的な空間を実現。最大140mmまで後方移動が可能で、運転席と助手席に装備された電動リラクゼーションコンフォートシートとレッグレストにより、移動中の休憩などリラックスできる環境を提供する。
また、室内外にV2L(Vehicle To Load:車両からの給電)機能を搭載しており、パソコンやモバイル機器、キャンプ用品のような消費電力の高い電気製品をバッテリーの心配なく使用できるのも魅力だろう。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000095868.html
創業100周年のヴァレオが「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展
同イベントは自動車業界の枠を超えて、他産業やスタートアップ、来場者を含め、日本の未来を新しい仲間と一緒に創っていくショー。
今回、ヴァレオは持続可能なモビリティへの4つのメガトレンドである「電動化の加速」「ADAS(先進運転支援システム)の加速」「インテリアエクスペリエンスの再創出」「ライティング・エブリウェア」に関する最新のイノベーションを披露する予定だ。
それでは、同社がイベントで披露するモビリティやシステムを一部紹介しよう。
バイクより大きく、軽自動車より小さい「MUV」
このMUVは、小規模配送での運用を想定したバイクより大きく、軽自動車より二回りも小さい超小型モビリティ。小回りが利く四輪車であるMUVは、EV時代の新しい選択肢となるだろう。
人のジェスチャーを認識し指示に従う「パントマイム」
ヴァレオのAIの専門知識を活用したパントマイムにより、自動運転車は警察官、建設作業員などの交通整理の動作や、自転車などの交通弱者のジェスチャーによる指示を認識・理解し、従うことが可能に。
現在、処理が困難な道路工事の現場のように複雑な環境で自動運転車が走行するには、これらの道路利用者の行動を予測することが重要だ。ヴァレオブースでは、来場者が交通整理のジェスチャーをしてパントマイムの認識技術を体験できるという。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000004446.html
テクノロジーを駆使した次世代モビリティが、将来の“新たな交通手段”として世界で注目されている近年。今後も国内外のモビリティイベントを通じて、自動車業界の動向を追っていきたい。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/221178
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe