中国に対して強気の姿勢を見せていたFoxconnの創業者のテリー・ゴウ氏が、来年1月の台湾の総統選への出馬を諦めたことが明らかになりました。FoxconnはiPhoneの組み立てを担うことで知られる重要なAppleサプライヤーです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Foxconnの創業者のゴウ氏が、来年1月の台湾総統選への出馬を諦めた。
2. Appleはひとまず胸をなでおろしているのではないか、と9to5Macはコメント。
3. 仮にゴウ氏が本格的な支持を集めていた場合、Appleにとって悲惨な事態となっていた可能性も。
Appleは胸をなでおろしている?
「中国の脅しには屈しない」と台湾独立路線の姿勢を見せていたゴウ氏ですが、台湾総統選挙への出馬を取りやめたことで、Appleはひとまず胸をなでおろしているのではないか、と9to5Macはコメントしています。
もし仮にゴウ氏が本格的な支持を集めていた場合、台湾と中国との間の軋轢が強まり、Foxconnの業務に支障が生じていた可能性も考え、Appleにとって悲惨な事態となっていたかもしれないためです。
出馬を断念したゴウ氏ですが、それでも台湾独立を支持しているようで、「STOP、RESET、RESTART」との意思を表明しています。
Appleは中国に頭が上がらない?
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は10月に中国を訪れており、中国政府の商務部長を務める王文濤(ワン・ウェンタオ)氏との面会を果たしています。
Appleと中国の両者は「ウィンウィンの発展」を目指すことを約束したとのことで、Appleは今後も当局の要請に応じてサービス内容を変更したり、特定のアプリをストアから取り下げたりと、中国に対して頭が上がらない状態が続いていくのではないでしょうか。
Source:9to5Mac
Photo:江博云/Wikimedia Commons
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-560715/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania