Appleは、個人情報への脅威についてまとめた今年度の報告書「The Continued Threat to Personal Data」を公開しました。エンドツーエンド暗号化の重要性などについても触れられています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは個人情報への脅威についてまとめた今年度の報告書を公開した。
2. 消費者データを保護するツールとして、エンドツーエンド暗号化が重要だと指摘。
3. 組織が保持する読み取り可能な消費者データの量を制限することが効果的だという。
エンドツーエンド暗号化は消費者保護に最も効果的
Appleは報告書の中で、消費者データを保護するツールとして、エンドツーエンド暗号化が重要であると述べています。組織が保持する読み取り可能な消費者データの量を制限することが、消費者を保護する最も効果的な方法の一つであるとのことです。
Appleは、2011年から純正メッセンジャーアプリiMessageでエンドツーエンド暗号化をデフォルトで提供しています。
2023年1月からは、iCloud向けの「高度なデータ保護」を全世界で展開しています。高度なデータ保護では、以下の項目でもエンドツーエンド暗号化を使用することができます。
- デバイスのバックアップ
- 「メッセージ」のバックアップ
- iCloud Drive
- メモ
- 写真
- リマインダー
- Safariのブックマーク
- Siriショートカット
- ボイスメモ
- ウォレットのパス
過去12カ月間のデータ漏洩についても
Appleは報告書の中で、過去12カ月間に起こった世界各地のデータ漏洩についても触れています。
日本では、今年7月のトヨタの約230万人分の個人データ漏洩が取り上げられています。同社の「T-Connect」「G-Link」サービス利用者の車両から収集したデータは、約10年間に渡って外部から閲覧できる状態にあったことが明らかになっています。
Source:Apple (1) , (2) via Patently Apple, Car Watch
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-561702/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania