【2023年注目シューズ総まとめ2】
脱ぎ履きが容易で、履き心地も楽チンなサンダル。どちらも普段使いにおいて有用なアイテムだが、足元を冷やしたくないウィンターシーズンは出番がない…なんて思ったら大間違い! 最近は冬でも着用できるよう防寒&保温性を備えたモデルもさまざまなブランドからリリースされており、ライフスタイルの変化もあって、それらを室内履きとして愛用する人も増加中。
もちろん屋外で着用すれば、足元を温めながら肩ヒジ張らずリラックスして過ごすことも望める。今回は、保温性と脱ぎ履きのしやすさという“コンフォート(快適)性”の観点から、足を通すだけで、心も体もあったかにしてくれる5足をピックアップ。この冬の新たなパートナーとの出会いをアナタに。
1. 街でもアウトドアでも暖かで快適な歩行を実現
SHAKA(シャカ)
「シュラフクロッグ」(1万4300円)
一番手はSHAKA(シャカ)。スポーツサンダルが著名だが、今季はウィンターシューズも数多くエントリー。特に見逃せないのが、寝袋=シュラフをその名に冠する本モデル。アッパーには、雨蓑から着想を得た特殊構造とノンラミネート加工により、ストレッチ性と通気性、透湿性を備えたまま撥水性を持たせた高機能素材ミノテックを新採用。
サラッと柔らかな風合いに機能中綿3Mシンサレートの高い断熱性と透湿性が加わることで、ちょっとした街履きにも最適だ。
また、フィッティングの調節に欠かせないヒールストラップは取り外し可能。気分や用途によってスライドサンダルとしても使い分けることのできる2WAY仕様になっている。
加えて、抗菌・防臭効果と通気性、クッション性を兼備したシャカインフォームによるインソール。幅広のラバーソールをカップ状に成形して、サイドマッケイ製法でアッパーに縫い付ける独自考案のアウトソールも見どころ。リラックス感のある履き心地を目指して、辿り着いた一足だ。
>> SHAKA
2. ナンガ独自開発の防水透湿素材とエコな新アウトソールが合体
NANGA(ナンガ)
「ナンガ×スブ オーロラウィンターサンダル RW」(7700円)
“リラックスしている時こそ豊かな時間を過ごせる”をアイデンティティに、室内・室外のどちらにおいてもストレス感じることなく履けるサンダルを展開するSUBU(スブ)。
2022年冬に人気を集めた、ナンガ×スブのコラボコレクションが今季も継続して登場。
アッパーは昨年同様、ナンガ独自の防水透湿素材オーロラテックスを採用することで、雨や雪による濡れを軽減。肌が直接触れる可能性のあるライニングは、微起毛加工を施したフリース素材でアウトドアシーンでも通用する高い保温性を担保。これに4層構造のインソールが合わさることで、寝袋に足を入れているような履き心地を実現させた。
もうひとつ注目すべきポイントは、新たに採用されたリサイクル素材のエコなアウトソールだ。ホワイトはナンガの直営店限定カラー。さまざまな色のチップが入り混じったカラフルな見た目が、どうにも暗くなりがちな冬のコーディネートに、楽しげなアクセントを添えてくれる。
>> NANGA
3. ストレスのない歩行を支える秘密は独自設計のフットベッドにあり
Chaco(チャコ)
「ランブルパフクロッグ」(1万450円)
水辺から荒れたトレイルまで、さまざまな環境に対応するスポーツサンダルでアウトドア好きの心を掴んできたChaco(チャコ)。ウィンターシーズンでもその信頼は揺るがず、かように軽量かつ暖かなクロッグサンダルを展開中。
アウトドア気分を盛り上げる配色のアッパーには、撥水性と防風性を兼備したリップストップナイロンを、ライニングには保温性のあるフリース生地をそれぞれ採用。甲部分に配置されたウェビングストラップは、歩行時にサンダル内で足がブレることにより生じる不快感を軽減。
独自設計のフットベッドであるラブシートも、カカト部分が浮きにくいようデザインされている。アメリカ足病医学協会によりAPMA認定証を受けており、着用し続けることで、足の病気予防や健康維持も期待できるとか。
最後に、ミッドソールと一体化したアウトソールにも言及したい。軽量EVR製でグリップ力と優れたフィット感を実現するだけでなく、滑りにくい3mmの溝が刻まれ、溶けた雪などでぬかるむ路面も怖くない。
>> Chaco
4. 履いてるだけで足を暖めて癒してくれる、冬用リカバリーサンダル
Topo Athletic(トポアスレティック)
「リバイブ」(2万3100円)
2013年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業したTopo Athletic(トポアスレティック)は、ナチュラル志向のランニングシューズが人気のフットウェアブランド。そこで得た知見を活かして、ランやワークアウトで疲れた足を癒すだけでなく、日常のあらゆるシーンで快適な履き心地を提供するリカバリーシューズとして開発されたのが「リバイブ」だ。
アッパーには肌触りの良いリサイクルポリエステル フリースを使用。内側もフリースなので、ふんわりと柔らかく足を包み込み、身体構造を考慮して設計されたトゥボックスが自然かつ心地良く足先を広げることで、よりリラックスした着用感が味わえる一足。
内側にはオーソライト社の3Dウェーブセンスインソールが敷かれ、凸凹が足裏を優しくマッサージして疲労回復をサポート。汗など内部の湿気を取り除き、抗菌作用もあるためニオイが残りにくいのもポイントだ。今の時期ならば、スキーやスノボ帰りの疲れた足を休めるのにもうってつけだろう。
5. 古都の名を冠した和ムードのサンダルが、ラムスキンボアで冬仕様に
BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)
「キョウト シアリング」(2万6400円)
ラストは、ここまで紹介したモデルとは趣の異なるストラップサンダルで締めたい。取り挙げるのは、今日使われる“フットベッド”という概念自体を生み出したドイツの老舗ブランド、BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)だ。
足のアーチを考慮した形状のフットベッドを考案し、常に着用者の足にやさしいサンダルを作り続けてきた同社から、今回は2020年に登場して以来、新たなアイコンとして人気を集めている「キョウト」のウィンターエディションを用意。
着物の衿を合わせるように左右のアッパーを重ね合わせ、甲部分のベルトを締めることで、着用者の足に合わせた微妙なフィット調節を可能とした同モデル。しかも冬仕様らしく中敷には、毛足が長めのラムスキンボアを起用。柔らかなベロアレザーのアッパーとともに足をソフトに包み込んでくれる。
また、履き心地の面で要所となるのが、軽量で緩衝性と柔軟性の高いEVA素材のアウトソールだ。これが路面の凹凸を感じさせることなく、快適な歩行を約束するのだ。
>> BIRKENSTOCK
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寒さを感じて、肩をすくめたり背中が丸まったりと身体が縮こまるのは、筋肉を収縮させることで熱エネルギーを発生させようとする、ごく自然な生体反応だそう。もちろん身体は厚着をすればこと足りるが、意外に重要なのが足元。末端部分から体温が逃げるのを防ぐのは、寒さ対策の常識だ。
そこでチェックすべきは、ここで紹介したような、防寒・保温性とリラックス感を備えたサンダルである。脱ぎ履きが容易で履き心地も楽チンならば、普段使いでも着用頻度も上がるというもの。デザインも大事だが、この冬はコンフォート性に注視して、サンダルを選んでみてはいかがだろうか。
<文/TOMMY スタイリング/添田和宏>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/573637/
- Source:&GP
- Author:&GP