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Beeper Miniの挑戦、iMessageの壁を破れるか?

beeper mini
 
Appleの純正メッセンジャーアプリiMessageでは、iPhone同士でのみ「青い吹き出し」が出るようになっており、これがお互いの存在確認の方法にもなっています。この青い吹き出しをAndroid端末からメッセージを送ったときでも表示させることに躍起になっている「Beeper Mini」というアプリが最近話題になっていますが、またこのアプリの動作に問題が起こっているようです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iMessageにAndroidから「青い吹き出し」を表示させることに躍起になっている「Beeper Mini」
2. またiMessageとうまく連動しなくなったと報告されている。
3. iOS/Android間で安全にコミュケーションを取る方法はすでに多く存在している。

Appleがメッセージが届かないよう細工している?

一時は問題解決に至ったとみられたiMessageBeerper mini問題がどうやら再発しているようです。
 
アプリ開発元のBeeperは、「AppleはBeerper Miniユーザーのおおよそ5%ほどにしかiMessageのメッセージが届かないように細工を行っているようだ」とAppleを非難しています。

iOS/Android間でスムーズに動作するアプリは作れないのか?

Beeperは続けて、「安全で暗号化されたチャットを望んでいるAndroidユーザーや自社の顧客に対して、Appleがペナルティを課しているのは非常に腹立たしいことだ」とも述べていますが、あるユーザーが、「確かにiOSとAndroidの間で安全で暗号化されたやり取りができるアプリなんて聞いたことないよね」と、スクリーンショットを共有しています。
 


 
画像はApp StoreのSNSカテゴリのランキングのようで、iOSとAndroidの間で安全にコミュケーションを行える人気アプリがずらりと並んでいます。
 
確かに、BeeperのiMessageへのこだわりはあまり意味をなさないと言えるかもしれません。人気アプリWhatsAppなどもエンドツーエンド暗号化を使用しており、iOS/Android間で何の隔たりもなく、安全なメッセージのやり取りがすでに可能です。
 
これらの悶着を通してiMessageがさらにオープン化に向かうのかは少し興味があるところですが、今のところ欧州連合(EU)の規制でも反競争的との評価は受けていないため、iMessageはあくまでもiPhoneのためのメッセージアプリであり続けるのではないかと推測されます。
 
 
Photo:Beeper
(lexi)

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