Appleが2022年の世界開発者会議(WWDC22)で発表していた次世代CarPlayに、ドイツの高級スポーツカーメーカーPorsche(ポルシェ)と、イギリスの高級スポーツカーメーカーAston Martin(アストンマーチン)が対応することが発表されました。オーディオやエアコンなどをiPhoneと同じように直観的に操作可能で、デザインはユーザーがカスタマイズ可能です。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleはWWDC22で次世代CarPlayを発表、対応車種は2023年後半発表と予告。
2. 計器類やオーディオ、エアコンなどのデザインをカスタマイズ可能。
3. 高級スポーツカーのPorscheと、Aston Martinが対応を発表した。
WWDC22で「2023年に対応車種」と予告も音沙汰なく
Appleは約1年半前のWWDC22で、「iPhoneの究極の体験を車にもたらす」として次世代CarPlayのイメージを公開しました。
次世代CarPlayでは、メーターパネルを含む広いディスプレイを使って、スピードメーターやナビゲーションの表示、エアコンやオーディオを操作可能です。また、ディスプレイのデザインはユーザーがカスタマイズ可能です。
Appleは対応メーカーを発表したうえで、2023年後半に対応車種を公開予定と案内していましたが、2023年12月に入っても発表がありませんでした。
PorscheとAston Martinが次世代CarPlayに対応へ
次世代CarPlayに対応する車種が、ドイツの高級スポーツカーメーカーPorscheと、イギリスの高級スポーツカーメーカーAston Martinから発売される、と海外メディアCool HuntingとCar and Driverが報じています。
Aston Martinは、2024年からDB12クーペやDB12コンバーチブルへの次世代CarPlayの搭載を開始すると発表していますが、Porscheは搭載車種や出荷時期について具体的な情報を明かしていません。
なお、Aston MartinはAppleが予告した対応メーカーには含まれていませんでした。
横長ディスプレイ搭載のPorsche、従来デザインに近いAston Martin
Aston MartinとPorscheの役員は次世代CarPlayへの対応について、iPhoneの直観的操作を車内に導入することで、ドライバーの体験が向上することに期待している旨のコメントを発表しています。
公開されたイメージを見ると、Porscheの次世代CarPlayは、ダッシュボード中央部に縦長のディスプレイがあり、メーターパネルと、助手席の前に横長のディスプレイが配置されており、Appleの予告したイメージに近い印象です。
Aston Martinの次世代CarPlayは、メーターパネルのディスプレイとダッシュボード中央部のディスプレイと、従来のデザインを踏襲しているように見えます。
ちなみにAston Martinのタコメーターには「Handbuilt in Great Britain(大英帝国にて手作り)」の文字が表示されています。
生産台数の多い車種や、日産、ホンダの対応にも期待
次世代CarPlayへの対応が発表されたPorscheとAston Martinはともに、いずれも高級スポーツカーブランドで、生産台数も多くはありません。
しかし、PorscheはVolkswagenグループ(Audiなどを傘下に含む)と、Aston MartinはMercedes Benzと資本関係があることから、生産台数の多い車種への展開が見込まれます。
なお、対応メーカーには、日産、ホンダといった日本の自動車メーカーも含まれており、遠くないうちに次世代CarPlayに対応した国内販売が期待できそうです。
Photo:Cool Hunting, Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-570553/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania