iOS、Android関係なく、あらゆるデバイスで予期せぬBluetoothトラッカーによる追跡を防ぐための規格の開発が行われています。紛失防止タグAirTagを販売するAppleもこれに参加していることがわかっています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Bluetoothトラッカーによる追跡を防ぐための規格の開発が行われている。
2. 紛失防止タグAirTagを販売するAppleも参加していることが判明。
3. AppleとGoogleが共同開発することで、トラッカーの安全で有益な技術の使用例が増えることが期待される。
AppleとGoogleが共同開発
インターネット関連技術の標準化を推進する任意団体IETF(Internet Engineering Task Force)にBluetoothトラッカーの不正使用を防ぐための新たな規格のドラフトが提出されました。
著者となっているのは4人の人物で、そのうち2名はApple、残りの2名がGoogle従業員であることがわかっており、AppleとGoogleの共同の試みであることが伺えます。
リストに入っているApple従業員はブレント・レドヴィナ氏とベン・デトワイラー氏で、前者のレドヴィナ氏はGPSや無線でのなりすましと追跡に関する科学論文を多く執筆している研究者で、後者のデトワイラー氏はAirTagとCoreLocationのような近接機能を得意とする人物であることが判明しています。
絶えないAirTag関連の事件
AirTagを悪用し、元恋人などのストーキングを行う事件は後を絶たず、ひどい場合では殺人事件にまで発展したケースも報告されています。
一方で、AirTagは米ワシントンD.C.市が自動車窃盗対策として市民に無償配布するなど、ポジティブな側面もあります。
IETFを通してAirTagを含むBluetoothトラッカーの規制が正しく行われることで、安全で有益な技術の使用例が増えることが期待されています。
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-570572/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania