最近、DIYで利用できる“レーザー彫刻機”が注目されている。個人で使用できる手軽なタイプも登場しているが、コンパクトな携帯用レーザー彫刻機やボックス型のものは、ユーザーの幅広い印刷ニーズに対応することが難しいという。
そんななか、香港を拠点とするWIT3Dは、Bluetooth接続が可能なDIYに適した大型のレーザー彫刻機を開発し、現在クラウドファンディングサイトKickstarterでプロジェクトを実施している。
拡張も可能!多用途に対応するレーザー彫刻機
多くの用途に対応可能な「40W High-speed Laser Engraver(以下、WIT3D)」は、都合に合わせて広げることができ、5200cm²におよぶ彫刻エリアを有している。
彫刻機自体は3分で組み立てられて、最大40Wの強力かつ0.01mmの高精度のレーザーヘッドが、300種類を超える素材に複雑な彫刻を施したり、切り取ったりする。
WIT3Dの標準寸法は400mm×400mm。彫刻エリアは260mm×400mmから、最大で1300mm×400mmまで広げられる。マシン全体はアルミニウム合金のフレーム設計で軽量で安全、見た目にも美しく、耐久性にも優れている。 同製品を使用した作品例は上記のとおりだ。組み立ても簡単、日用品制作のニーズ満たす
WIT3Dのメカニカルフレームワークは、X軸トランスミッションモジュール、Y軸フレーム、レーザーヘッド、メインコントロールボード・ボックスから成り、3分で組み立て・分解できる簡単な構成になっている。
さらに、5.5Wまたは40Wなど、好みに応じてレーザーヘッドを交換でき、特定のニーズに合わせられる仕様だ。5.5Wから40Wまでの4種類のレーザーヘッドは、基本的な日用品であれば何でも制作できるだろう。
レーザーヘッドは、一体型アルミ合金製シェルとハイパワーファンにより効率的に放熱し、長寿命を実現した。0.01mmの小さなスポットを印刷でき、細部まで精巧なディテールを刻むことができる。
また、トルク1.5A、4.2Nのハイパワーモーターは、さまざまな速度設定に対応可能で、25000mm/minの高速彫刻も可能になる。
WIT3DはBluetoothモジュールを内蔵しており、携帯電話やパソコンと直接つなぐことができる。タッチ スクリーン上での操作でノートパソコンとはシームレスに接続し、携帯電話やタブレットとはBluetoothで接続する。 Bluetoothにより、印刷中に携帯電話などのモバイル機器をオンラインで操作できるので、下書きや二次加工も容易に。さらに、図面を彫刻機のSDカードに保存できる。また、Apple App Storeやその他のAPKリンクからダウンロード可能な、レーザー彫刻機ソフトウェアとの互換性もあるうえ、外部コントロールスクリーンとリンクさせることもできる。
参考・引用元:Kickstarter プロジェクトページ
(文・根岸志乃)
- Original:https://techable.jp/archives/224521
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:根岸志乃