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スマホ買い替えサイクル史上最長!4年越えの新常識


 
世界的にスマートフォン市場の飽和が叫ばれて久しいなか、ユーザーが手元の端末を長く使う傾向は年を追うごとに強まりつつあります。買い替えサイクルは4年を超え、過去最長となりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 2023年の買い替えサイクルは最も長い平均51カ月に
2. 性能と価格の上昇が買い控えを後押しか
3. メーカーも高額モデルで利益を上げる方向にチェンジへ

延び続ける買い替えサイクル

TechInsightsの調査によると、2023年にスマートフォンユーザーが新たな端末に買い替えた割合は23.5%となり、統計を始めて以来、最も低い数値を記録しました。また、買い替えサイクルは平均51カ月(4年3カ月)と史上最長となりました。
 
筆者の周りでも、2017年に登場したiPhone Xを約5年使い続け、2023年にiPhone15 Proへと買い替えたユーザーが2人おり、一時期に比べると確実に買い替えの期間が延びている印象を受けます。

性能向上と価格上昇が長期化を後押し

理由として考えられるのは、スマートフォンの性能の向上と高額化でしょう。とくに先進国では、スペック不足でアプリがまともに動作しない状況に陥る状況は、もはや遠い昔の出来事となりつつあります。
 
Appleを含む大手メーカー側も、買い替えサイクルの長期化に伴い、薄利多売のミッドレンジ(中価格帯)モデルではなく、高額なハイエンドモデルで利益を出す傾向を年々強めているため、こうした戦略がさらなる買い替え期間の長期化(正のフィードバック)を生んでいるとも言えます。
 
Appleが2年毎にiPhoneのモデルチェンジを行っていた過去も、今となってはどこか懐かしく感じられますね。
 
 
(kihachi)

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