【GoodsPress Award 2023】
ここ数年来、多様化が進むイヤホン・ヘッドホン。今年はとくにイヤホンが盛況だったということから、ノミネートの大半をイヤホンが占める結果となった。その選出理由を、審査結果とともにAV評論家の折原一也さんに直撃した。
* * *
今年も盛り上がったイヤホン・ヘッドホン市場。
「完全ワイヤレスイヤホンの主戦場は3万円クラスで、上半期からJBL TourPro 2 、テクニクス EAH-AZ80、ソニー WF-1000XM5など優秀機が多かったですね。大賞はBOSE QuietComfort Ultra Earbudsをノイキャン最強と空間オーディオを評価し選出しましたが、どの機種がトップでもおかしくない」(折原さん)
一方、安価なワイヤレスイヤホンの勢いも止まらない。
「ネット通販では海外ブランドが台頭。edifierは1万円台半ばで強力なANCと空間オーディオが揃いながら国内勢の半値。格安機となると1万円以下、5000円以下も選べて、音も良くてコスパ重視ならもうこれでいい(笑)」
新トレンドとして2023年では耳をふさがない、周囲の音が聞こえるイヤホンも多数登場している。
「骨伝導から派生したトレンドですが、方式を変えることで音質アップを図った所がポイント。ラフに音楽を聞けて、通話マイクもあるからビデオ会議用でも活用できる所が便利ですよね」
2024年は多様化がさらに加速していきそうだ。
雑誌や WEBなど出版業界での活動歴約20年のオーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。You Tube「オリチャンネル」で動画も発信中
GoodsPress AWARD 2023
ーイヤホン&ヘッドホンー
<大賞>
■2023年完全ワイヤレス最高峰モデル!!
BOSE
「QuietComfort Ultra Earbuds」(3万6740円)
ノイズキャンセル強度を誇るモデルが多数登場した中で、実際に試して圧倒的な騒音低減性能だったモデルがBOSE。“BOSEイマーシブオーディオ”による空間オーディオ体験の出来も良くてエンタメにも最高!!(折原さん)
BOSEによる完全ワイヤレス最新フラッグシップ。得意のノイズキャンセル技術を継承しつつ新開発のボーズ独自空間オーディオ機能“Boseイマーシブオーディオ”に対応。リッチな重低音を誇るBOSE流サウンドもSnapdragonSound対応でアップデートされた。
<新スタイル賞>
■オープンイヤー×高音質が凄い!!
JBL
「JBL SOUNDGEAR SENSE」(2万2000円)
“耳をふさがないワイヤレスイヤホン”の2023年代表機種を選ぶならコレ!! 「耳がオープンだからチープな音でも仕方ない」と言われていた常識を一変させました!!(折原さん)
耳をふさがず周囲の音が聞こえる安全性と快適性を追求するオープンイヤースタイル。大口径16.2mmダイナミックドライバーと独自アルゴリズムによる迫力の低音とクリアさを両立。
<ネット人気賞>
■-50db ANCノイキャン空間オーディオも搭載
Edifier
「NEO buds pro2」(1万9990円)
1万円台とは思えない優秀なノイキャン性能、ヘッドトラッキング可能な360°空間オーディオと全方面に優秀。他社では3万円級の機能を詰め込みネット人気の高さも納得です(折原さん)
中国の大手音響機器ブランドのフラッグシップ機。“ワイドバンドマルチチャネルANC”で-50dbのANC対応のスペックは強烈。臨場感あるサウンド、アプリからのAI音質最適化など最新音響テクノロジーも搭載。
<コスパ高すぎ賞>
■完全ワイヤレスイヤホンが3980円
SOUNDPEATS
「Clear」(3980円)
アンダー5000円で購入できる完全ワイヤレスイヤホンは他社にもありますが、Clearを挙げた理由は音質ポテンシャルの高さ。アプリで音質カスタマイズ対応と機能も完璧(折原さん)
“安い完全ワイヤレスイヤホン”は今や5000円以下の勝負。ネット通販で人気のSOUNDPEATSが送り出すClearは、格安でも音質・デザイン・アプリ対応など全方位に優秀。まさにコスパに優れたモデルだ。
<最優秀ヘッドホン賞>
■スタジオ音質×空間オーディオで進化!!
SHURE
「AONIC 50 Gen2」(5万5000円)
通好みが揃うヘッドホンのなかでも、ピュアな音の良さで選出した機種です。スタジオ音質と空間オーディオという両極端に振り切った所が、僕の評価ポイントです(折原さん)
スタジオ向けヘッドホンで知られるAONIC 50の第2世代機種。ANC対応に加えて、新たに“空間オーディオモード”搭載で、音楽/シネマ/ポッドキャストで切り替え可能。周囲の音を聴けるMaxAware機能も利用可能だ。
※2023年12月6日発売「GoodsPress」1・2月合併号30-31ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/GoodsPress編集部 撮影/湯浅立志(Y2)>
【関連記事】
◆オーディオテクニカの新作イヤホン「ATH-TWX7」は音も機能もデザインも妥協なし
◆ANCや空間オーディオ対応の「Beats Studio Buds +」にメタリックな新色が仲間入り
◆“イヤホンは丸い”なんて誰が決めた?オーディオテクニカの四角い完全ワイヤレスで個性を纏おう
- Original:https://www.goodspress.jp/features/577302/
- Source:&GP
- Author:&GP