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オンラインで食材を注文、翌日届く。エジプトのスタートアップOneOrderの“レストラン向け注文ソリューション”

エジプトのレストラン向けサプライチェーン・ソリューション・プロバイダーであるOneOrderは、NcludeやA15、Delivery Hero Venturesなどから300万ドルのシード資金を調達した。今回の資金調達により、金融機関からの650万ドルの運転資金融資を含め、調達した資金総額は1050万ドルに達した。

レストラン向けソリューションを提供するOneOrder

今年3月に立ち上げられたOneOrderは、レストランがオンライン・プラットフォームを通じて食材を注文できるようにし、商品の供給不足、価格変動、商品の一貫性、納期厳守、正確な納品、運転資金調達の不足などエジプトが抱える断片的なサプライチェーンの課題を解決している。

アメリカや日本などの先進国では一般的に注文したものは予定通り届くことが多く、遅れても数日程度だ。一方でエジプトでは商品が届かない、値段が変わってしまうなどの課題が発生するという。

OneOrderのプラットフォームを利用することで、レストランはもはや何十ものサプライヤーと取引する必要がなくなり、必要なものだけを注文して翌日配達することができる。

また、OneOrderのスケールメリットを活用することで、業務効率を確保し、レストランのコスト削減を実現することが可能。現在はレストランだけでなく、ホテルなどへもサービスの導入が進んでいる。

アフリカを中心にサービスを展開

今回の資金調達により、倉庫の増設といったエジプトでの事業を拡大し、湾岸協力会議(GCC)地域やアフリカでの成長機会を探る計画だ。とくにアフリカに関してはエジプトが抱えている課題点が共通することが多く、自社サービスを通し各地域の課題解決を促進していく計画だ。

また現在展開しているサプライチェーン・在庫管理システムだけでなく、AIや機械学習を使用しオペレーションを完全自動化するシステムの開発に取り組んでいる。

CEOのTamer Amer氏によるとレストランが顧客へのサービス提供に集中できていなかった状況が現サービスの出発点であるという。今後もアフリカを中心にサービスを展開し、またサービス内容を増やしていくことで同問題を解決していく計画だ。

地域柄この飲食分野のスタートアップが次々と資金調達に成功している。

小売サプライチェーン向けのB2BプラットフォームであるRetailoは、株式とベンチャー債権をミックスしたシリーズA資金調達ラウンドで3600万ドルを調達し、創業1年半足らずで同社の資金調達総額は4500万ドルに達した。

またフードテックのスタートアップCaloもシード資金として1350万ドルを調達した。今後もアフリカの飲食分野の成長から目が離せない。

参考・引用元:OneOrder 公式サイト

(文・ささささき)

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