AI・ビックデータを活用してオンラインで保険を販売。シンガポールのボルテック社、独自の地位で急成長

Haruka Isobe

10か月前

2020年に設立されたボルテック社は、シンガポールを拠点に北米、アジア、ヨーロッパでデジタル完結型の保険サービスを提供するインシュアテック企業。保険と保障商品の流通を革新し、顧客の利便性を高めることに注力している。

今回は、保険業界の伝統的な枠組みに変革をもたらす可能性を秘めるインシュアテック分野の革新者として台頭する同社の取り組みを紹介していく。

ボルテック社の事業の「3つの柱」

ボルテック社の事業展開は、以下の3つの柱で構成されている。

ボルテック社は、AIやビッグデータを活用して、顧客のニーズに応じた保険商品を開発・販売している。

健康保険では、顧客の健康状態やライフスタイルを分析して、最適な補償内容を提案。また、自動車保険では、運転者の運転履歴や事故リスクを分析して、保険料を割り引くサービスも提供している。

ボルテック社は、デジタルチャネルを活用して、保険の販売チャネルを拡大している。

自社ウェブサイトやアプリのほか、SNSやオンラインショッピングなどのプラットフォームを活用して、保険商品を販売。また、保険代理店や金融機関などとの提携を通じて、オフラインでの販売チャネルも拡大している。

ボルテック社は、保険会社のデジタル化支援にも取り組んでいる。同社は、保険会社の保険システムや業務プロセスのデジタル化を支援し、保険サービスの効率化や顧客サービスの向上を図っている。

ボルテック社は、テクノロジーを活用した保険サービスの提供に注力し、インシュアテック分野でのリーダーとしての地位を確固たるものにしている。

テクノロジーを用いて保険と保障商品の流通を効率化し、顧客の利便性向上を目指す同社は、今後も注目を集めることだろう。

文・Alley（有吉隆浩）