次世代CarPlayに搭載される機能を示す情報や、電源オフ時に表示される画像が、リリースされたばかりのiOS17.4開発者向けベータから発見されました。次世代CarPlay対応車種は、2024年から発売される予定です。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17.4ベータから次世代CarPlayの機能が判明した。
2. 電源オフに表示されるメッセージも確認された。
3. 2024年から、次世代CarPlay対応車種が発売される。
iOS17.4に次世代CarPlayのヒント
iOS17.4の開発者向けベータから、次世代CarPlayに搭載される新たなアプリが発見された、と米メディアMacRumorsが報じています。
- Auto Settings:車とペアリングしたiPhoneを使って、車の設定を変更。
- Car Camera:車の後方カメラの映像を表示。
- Charge:電気自動車のバッテリー残量、充電状態、フル充電までの所要時間などを表示。
- Climate:車内のエアコン設定温度や風量、シートヒーター、ハンドルヒーターなどを操作。
- Closures:車のドアが開いていると、警告マークを表示して通知。
- Media:ラジオや音楽配信のSiriusXMを操作可能。ただしSiriusXMの衛星通信サービスに対応するか、現在と同じくインターネット配信のみかは不明。
- Tire Pressure:それぞれのタイヤの空気圧を表示、空気圧が低い/高い、パンクなどを通知。
- Trips:平均速度、燃費、経過時間、走行距離などのデータを表示。
電源オフ時には「Goodbye」
iOS17.4ベータからは、次世代CarPlay対応車の電源を切った時に表示される「Goodbye」の文字も発見されています。
このほか、次世代CarPlayでユーザーがテーマやカラーの設定を変更可能であることを示す画像も発見されています。
次世代CarPlayへの対応発表は2ブランドのみ
Appleは2022年6月の世界開発者会議(WWDC22)で次世代CarPlayを発表しました。
Appleは次世代CarPlayの対応車種について「2023年後半に発表」としていたWebサイト上の記述を、アメリカ版のサイトで「2024年に最初の対応モデルが発売」に変更しています。
ちなみに、本稿執筆時点では日本版サイトでは「2023年後半に発表」の記述が残っています。
2023年12月に、高級スポーツカーブランドのAston MartinとPorscheが、次世代CarPlay対応車種を2024年に発売すると発表しています。
Appleは対応メーカーとして、ホンダ、日産、Audi、Mercedes-Benz、Ford、Jaguar、Land Rover、Renault、Volvoなどを発表していますが、Aston MartinとPorsche以外のメーカーの対応予定について発表はありません。
2024年3月のiOS17.4正式版公開にあわせて、次世代CarPlayに関する発表があると期待されます。
2014年に発表されたCarPlay
AppleのCarPlayは、車載ディスプレイを使って、運転中でもiPhoneの機能を安全に操作できる機能として、2014年に発表されました。
アメリカのAAA(日本のJAFに相当)は、自動車メーカーの純正ナビゲーションよりもCarPlayやAndroid Autoのほうが操作しやすく事故リスクが低い、との調査結果を公表しています。
2018年の時点で、車載ディスプレイにスマートフォンを接続して使っているユーザーの大半が満足しており、4人に1人はCarPlayやAndroid Autoが利用できない車種は購入しない、とも答えています。
Apple純正のマップアプリ以外に、Googleマップや、Yahoo! カーナビ、Yahoo! MAPなど、サードパーティー製の地図・ナビゲーションアプリも利用できます。
Photo:MacRumors, Apple(US), Apple(日本)
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-573949/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania