中国広東省の中心、広州市に本拠地を置く正点原子(ALIENTEK)は、2012年に設立された、IoTやロボットなどの開発ボードを販売するサプライヤーだ。同社の開発ボードは、工科大などのエンジニア育成コースに向けた採用も多い。
「自分たちも使うから」と思いついたUSBハンダゴテ T65シリーズ
「自分たちもハンダゴテは毎日使うが、いつでも持ち歩けて、出先やちょっとした時でも作業できて、かつ性能的に妥協が少ない製品がほしい」と思いついた。それまでにもUSBハンダゴテはいくつか発売されているが、
- すぐ温度が上がる、パワフルさがほしい
- かつ、小さいモバイルバッテリやノートPCからの給電でも、パワーは落ちても動作するようにしたく、入力電源を設定で変えたい
- 持ちやすさ、設定変更など含めた操作のしやすさ
など、自分たちが必要なポイントをまとめて開発したのが、写真のT65シリーズだ。
動作するPDの最大出力は65W(20V、最大3.25A)、このときは8秒でハンダが溶ける温度に達する。13.5W(9V、最大1.5A)でも、温度が上がるまで30秒ほどかかるものの、作業することができ、ほとんどのTYPE-C電源やモバイルバッテリなら動作範囲に入る。
中国の海外向け通販Aliexpressでの販売も好調で、日本のスイッチサイエンスなどでも販売が始まっている。
(取材/文・高須正和)
- Original:https://techable.jp/archives/225743
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:高須正和