【趣味な大人のベストバイギア】
フルサイズミラーレス以外にも注目のカメラが続々と登場。Vlog対応カメラでは高性能な機種が増え、他にない先進技術や個性を備えたカメラもお目見え。撮影の幅がさらに広がっている。
[お勧めしてくれた人]
多くのレビュー記事などを執筆しているカメラマン。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、ドローンまで、興味の対象は幅広い。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
<Vlog対応ミラーレス>
1. 本格的な動画撮影にも対応するフルサイズセンサー搭載モデル
ソニー
「VLOGCAM ZV-E1」(実勢価格:32万円前後 ※ボディ)
プロ機からの技術をうまくフィードバックしている印象で、フルサイズセンサーを生かした多彩な撮影に対応します(大浦さん)
約483gの小型ボディに有効約1210万画素のフルサイズセンサーを搭載し、最大4K/120pの動画記録に対応。AIによる被写体認識AFや映画のワンシーンのように画作りできる機能なども備え、手軽に表現に凝った撮影を楽しめる。
2. 手軽さと優れた操作性を両立し4K撮影にも対応
パナソニック
「LUMIX DC-G100DV」(実勢価格:9万4000円前後)
小型サイズで持ち歩きに便利なのに加えて、メニュー画面がわかりやすいなど操作性も優れています(大浦さん)
有効約2030万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載したミラーレスカメラに、24-64mm相当のレンズとトライポッドグリップを同梱。本体は約346gと軽量で顔・瞳認識AFなどアシスト機能も充実。軽快に撮影できる。
3. 新たにVlogモードを搭載し小型サイズで多彩な撮影に対応
富士フイルム
「FUJIFILM X-S20」(実勢価格:22万円前後 ※ボディ)
静止画、動画どちらも柔軟に使える小型カメラ。同社ならではのフイルムシミュレーションを動画にも利用できます(大浦さん)
自撮りなどに便利なVlogモードを搭載したミラーレス一眼。有効約2610万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、最大7段分のボディ内手ぶれ補正も備える。動画撮影はVlogモードに加えて、最大6.2K/30pでの記録にも対応する。
<話題を集める注目カメラ>
4. 小型軽量でバランスもいいお手頃ミラーレス
キヤノン
「EOS R100」(実勢価格:8万円前後 ※ボディ)
レンズキットでも10万円以下で購入できるお手頃感が魅力。軽くて小さく、使い勝手のいい機能が備わっています(大浦さん)
EOS Rシステムで最も軽量なエントリーモデル。有効約2410万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、機能ガイドやシンプルな操作系など使いやすさにも注力している。動画は4K/24PやフルHD/60Pなどに対応。
5. 世界初のシャッターを搭載した高性能フルサイズ機
ソニー
「α9III」(実勢価格:88万円前後 ※ボディ)
CMOSセンサーの弱点だったローリングシャッター問題を克服。動きの早い被写体に強さを発揮します(大浦さん)
グローバルシャッター方式を世界で初めて採用したフルサイズミラーレス。センサーの全画素で同時露光・読み出しを行い、素早く動く被写体を撮る際に出やすい歪みを防げる。対応レンズの使用時で最高約120コマ/秒のブラックアウトフリー連写も実現。
6. 専用センサーを搭載したモノクロ特化型一眼レフ
ペンタックス
「K-3 Mark III Monochrome」(実勢価格:33万円前後 ※ボディ)
モノクロ撮影に特化したモデルで、通常のカラーカメラによるモノクロ撮影より精細感や階調感が優れています(大浦さん)
APS-Cサイズ相当のモノクローム専用イメージセンサーを搭載した一眼レフカメラ。モノクロ撮影用の画質調整機能も備え、調色設定、コントラスト、シャープネスなどを細かく変えられる。4K/30Pなどの動画記録にも対応。
■レンズの違いを手軽に味わうなら“小三元レンズ”に注目
本格的なカメラを使っていくと、新たに高性能なレンズが欲しくなるもの。特に開放 F値2.8通しのズームレンズ、いわゆる“大三元レンズ”が有名だが、これらは高価なものも多い。そこで注目したいのが、開放F値4通しの“小三元レンズ”だ。明るさの面では大三元レンズに劣るものの、手頃で高性能。大浦さんも「軽くてコンパクトなタイプが多く、使い勝手がいい」とお勧めする。予算を抑えつつレンズの違いを楽しみたいなら“小三元”も注目だ。
▼キャノンRFマウントの主な小三元レンズ
「RF14-35mm F4 L IS USM」(実勢価格:23万円前後)
超広角の画角を生かして風景や建築の撮影に向いたレンズ。最短撮影距離が0.2mと短く、スナップ撮影などにも向いている。
「RF24-105mm F4 L IS USM」(実勢価格:18万円前後)
最大5段分の手ぶれ補正を内蔵し、手持ちでも安定して撮影できる標準ズームレンズ。素早くスムーズなAF機構が動画撮影でも活躍する。
「FR70-200mm F4 L IS USM」(実勢価格:23万円前後)
標準ズームと同程度のサイズを実現した望遠ズームれんず。単体で最大5段分の手ぶれ補正を内蔵し、手持ちや暗いシーンでも使いやすい。
<その他レンズ>
ニコン Zマウント
「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」(実勢価格:18万円前後)
「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」(実勢価格:13万円前後)
「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S」(実勢価格:15万円前後)
ソニー α Eマウント
「FE PZ 16-35mm F4 G」(実勢価格:17万円前後)
「FE 24-105mm F4 G OSS」(実勢価格:16万円前後)
「FE 70-200mm F4 G OSS」(実勢価格:16万円前後)
富士フイルム Xマウント
「フジノンレンズ XF10-24mm F4 R OIS WR」(実勢価格:15万円前後)
「フジノンレンズ XF16-80mm F4 R OIS WR」(実勢価格:12万円前後)
「フジノンレンズ XF18-120mm F4 LM PZ WR」(実勢価格:14万円前後)
パナソニック ライカ Lマウント
「LUMIX S PRO 16-35mm F4」(実勢価格:15万円前後)
「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」(実勢価格:15万円前後)
「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」(実勢価格:16万円前後)
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号28-29ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TAYA>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/583299/
- Source:&GP
- Author:&GP