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濁水が透明になる!?携帯用浄水器の浄化能力のすごさを身を持って知りました

<&GP編集部員の買ってみた!使ってみた!>

いつどこで起こるか分からない自然災害。普段から非常用持ち出し袋を常備していますが、今回新たに災害時の水の確保について考えました。自宅では家族3日分のペットボトルを用意しているんですけど、実際に避難するとなると持ち出すのは現実的ではありません。

また非常用持ち出し袋の中には折り畳み式のウォータータンクも入れていますが、いざという時の飲み水確保に携帯浄水器も備えておいた方がいいのではと思ったわけです。

ただアウトドアグッズなど、一度試せば簡単に扱えるのですが、使い方を知らないと右往左往することが多いもの。いざという時にサッと使えないと意味がないので、今回、携帯用浄水器を購入し、どう使うのか、本当に使えるのか試してみました。

購入したのは、GreeShow「携帯浄水器 GS-282」(3680円)とSAWYER「ソーヤー ミニ SP128」(4510円)という2種類。いずれもコンパクトで非常用持ち出し袋に入れておけるサイズです。

ちなみに携帯浄水器にはストロータイプのほかに、ポンプタイプとボトルタイプがあるようですが、いずれも大型なので外しました。

■携帯用浄水器とは?

今回はどんな違いがあるか確かめるために2種類を購入しましたが、いずれもストロータイプで、使い方はほぼ変わりません。

GreeShow「携帯浄水器 GS-282」は、直径30mm高さ175mmのスティック状で、携帯用の袋のほか、吸引ノズルと長さ約60cmのホースが同梱されています。

コンパクトで重量もわずか58gなので、非常用持ち出し袋に入れておいても邪魔にならないサイズです。細身ながら3段階のフィルターを内蔵し、99.999%の細菌除去、99.9%のウイルス除去、99%の重金属除去、「アメリカのNSF水処理、ヨーロッパのLFGB食用水基準にて安全水質を実証済み」と謳われています。

ろ過容量は200Lとされていますが、水質によって異なり、この数値は比較的きれいな河川や湖の水を浄化した場合のようです。

一方のSAWYERは、国連などの公的機関で高く評価され、世界80カ国以上もの国と地域で使用されている、もっとも有名なアメリカの携帯用浄水器といえるでしょう。

「ソーヤー ミニ SP128」は全長13.5cmの本体に、「Sawyerファイバー」という独自の浄水フィルターを内蔵し、バクテリア(コレラ菌、ボツリヌス菌、チフス菌、アメーバ赤痢菌、レンサ球菌、サルモネラ菌)、微生物(ジアルジア、クリプトスポリジウム、サイクロスポラ)を99.99999% (7 log)除菌 するそう。

本体(ミニフィルター)のほか、0.5Lのパウチ、洗浄用注射器、ストローが付属しています。重量は約41gで、防災用としてはもちろん、ウルトラライトトレッキングなどにも携行できます。

■携帯浄水器の使い方

さて肝心の使い方ですが、いずれも大差なく、簡単に使えます。パターンとしては、本体のみで使うか、チューブを併用するか、直接飲むか、ろ過させて飲むか。以下に代表的な吸引の仕方を列記します。

1.本体下部にある吸水口にストローもしくはチューブを取り付け、水源から直接吸引する
2.本体下部にある吸水口にストローもしくはチューブを取り付け、ろ過の必要な水を入れたパウチやペットボトルから吸引する
2.ろ過の必要な水を入れたパウチやペットボトルを本体に取り付けて、吸引口から吸引する
3.ろ過の必要な水を入れたパウチやペットボトルを本体に取り付けて、高い位置に取り付けて加圧して浄水する

まず使ったのは、GreeShow「携帯浄水器 GS-282」。同梱されているチューブが長いため、直接水源に入れて飲むことにします。

準備は簡単。キャップを開け、本体上部に吸引ノズルを装着し、本体下部の給水(取水)口にチューブを取り付けるだけ。本体下部の給水口にはネジ山が設けられているため、ペットボトルを取り付けられます。

注意点としては、浄水器といえども万能ではないということ。“自然水を飲める水に!”と書いてある通り、自然の中にある水を浄化して飲むためのもの。「水源として淀んだ水はお勧めできません。工業用排水や海水では決して使用しないでください」と書かれていますので、くれぐれもご注意を。

さて準備ができたところで、チューブを小川に入れ、あとは、心の準備だけ。とはいえ、見た目にきれいな小川の水なので、さしたる緊張感はありません。お風呂の残り湯で試す方が、ドキドキするかもしれません。

吸ってみると、なかなか肺活量が要ります。チューブが長いというのもありますが、フィルターを通して吸い込む力が必要です。慣れれば問題なく吸えるので、舌を浸す程度ではなく、ちゃんとゴクゴク飲めます。

無味無臭で、水以外の何ものでもありません。原水を飲んでないので分かりませんが、水の甘さなど特性もなくなっている印象です。

いざというときのことを考えればそんなことも言ってられません。

続いて、SAWYERの「ソーヤー ミニ SP128」を使ってみました。こちらは、ストローが短いため本体に小川の水を入れたペットボトルを装着し、吸引してみます。世界最高水準の浄水性能を誇るというので、小川をかき混ぜて濁水にしたもので実験です。

ちなみにこちらも「海水や河口近くの塩分を多く含んだ水には使用できません」「水に溶けているカルシウムやマグネシウム、重金属を含む溶解固形分や放射性物質、細菌よりもさらに微細なウイルスは除去できません」「魚類などが生息できない生活排水・工業排水が含まれた水や、意図的に有害物質を混ぜた水、油分などの水以外の液体には使用しないでください」とありますので、注意事項をよく読んでの使用が欠かせません。

小川の底をかき混ぜ、濁水にしてペットボトルに入れ吸引スタート。澄んだ水を吸引するよりも、勇気が必要です。

意を決して飲んでみると、あれ!? こちらも無味無臭。全然泥臭くないし、口の中に土が入ってくるなんてこともありません。試しに、どうなっているのかペットボトルを押し出して水を見てみると、あら不思議! 透明な普通の水になっていました。

浄化した水を見たら、一見普通の水と変わらないので、直接水源から飲むのが嫌な場合はこちらがお勧めです。こちらの方が、フィルターが短いからか、吸い込みが簡単でした。

■手入れ方法は意外と簡単

使ったあとは手入れをしないと使えなくなるので、手入れはしっかりと行います。

GreeShow「携帯浄水器 GS-282」は、フィルター、ストロー、吸引ノズルをきれいな水で注ぎ、フィルターの水を取り除いて冷蔵庫に保管してくださいと書かれています。が、冷蔵庫に保管していたのでは非常用持ち出し袋に入れるという本来の意味がなくなるので、とりあえず、干して乾燥させました。

SAWYERの「ソーヤー ミニ SP128」は、謎だった注射器がここで登場! 作った浄水を付属の注射器で吸い取り、吸い口から給水口に向け逆方向に押し流すバックフラッシュという手法で、フィルター内を洗浄します。これを数回行い、フィルターをきれいにしてから保管します。

※ ※ ※

今回、使ってみて分かったことは、浄化能力のすごさと一度試せば誰でも使える手軽さ。実際に使う機会はないかもしれませんが、熱源と光源の確保とともに、1つ用意しておくと心理的安心感につながります。また、取扱説明書も入っていますが、現場で見てる時間がないことも多いので、一度試しておくといいかもしれません。

ちなみに直接川の水を飲んでも個人的に問題はありませんでしたが、煮沸するとより安心して飲めるのではないでしょうか。

>> GreeShow

>> SAWYER(ソーヤー)

<取材・文/澤村尚徳(&GP)>

 

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