【趣味な大人のベストバイギア】
この1〜2年、二輪界で話題になっているのは原付二種の125ccクラス。しかし、長めのツーリングに行きたいと思ったら、やっぱりパワーに余裕があったほうが疲れも少なくラクに走れる。でも大型は敷居が高い…。そこで、まずは高速にも乗れる国産“軽自動二輪”に注目だ!
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軽自動二輪というのは、道路運送車両法で排気量が125cc以上250cc以下と区分されているバイクのこと。運転に必要な普通二輪免許は、自動車免許を持っていれば教習所で学科1時間、技能講習17時間で取得でき、高速道路の走行も可能だ。フルサイズの車体のモデルが多いが、車重は比較的軽く、左右幅も狭いので取り回しが良く、扱いやすい。そのため小柄な人や力に自信がない人、リターンライダーなどの間で人気が高くなっている。
モーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんは「軽快性や足付きの良さ、街乗りからツーリングまで、十分な機動力と動力性を持ったモデルが揃っています」と話す。
十分なパワーがあるので一般道で流れをリードでき、高速道路では120km/h区間でも十分に走行できる。加えて、重量税も届出時の4900円で車検不要などコスト面でも優れている。
正直言って、400cc以上のバイクを乗っている人からすれば、パワー不足を感じることがあるかもしれない。しかし大型免許を持っていなくても、本格的に“操る” “エンジンの鼓動を感じる” “風を切る”というバイク本来の乗る愉しさを味わえるのだ。
この春、軽自動二輪で本格的にバイクデビューして、趣味としてツーリングを始めてみてはどうだろうか。
バイク専門誌編集部員を経て二輪ジャーナリストに。バイク初心者にもわかりやすい解説で定評がある。様々な媒体で活躍中
1. 街からワインディングへ、そして未舗装路も走れる
SUZUKI
「V-STROM 250S」(56万9800円)
伝統の油冷エンジンは全域で力強く扱いやすい。クラスを超えたクルージング性能と積載力で、快適に長旅ができます(青木さん)
エンジンとフレームは同社のロードモデル、ジクサー250と共用だが、こちらは前19/後17inchのホイールに専用設計のセミブロック調タイヤを備え、未舗装路の走破性を高めたアドベンチャーモデルになっている。
2. カワサキの伝統Wシリーズの血統を継ぐレトロスポーツ
KAWASAKI
「W230」(価格未定)
トコトコ味わい深い空冷単気筒エンジンは新型KLX230譲りでも、冷却フィンを拡大し専用カバーで旧車感満点!(青木さん)
Japan Mobility show 2023で公開された発売予定モデル。ダブルクレードルフレームに空冷単気筒SOHCエンジンを搭載と、昔ながらのバイクの構成。スピードだけでなく、“鉄馬”に乗っているという実感が味わえる。
3. 小気味良い鼓動を感じながら旅ができるスクランブラー
HONDA
「CL250」(62万1500円)
アップマフラーが心地良いハスキーサウンドを奏でます。前輪19インチは悪路に強く、ダートもヘッチャラ!(青木さん)
エンジンは低回転重視のトルク配分だが高回転域までストレスなく吹き上がる。ストロークのあるサスペンションやセミブロックタイヤ、ワイドなハンドルバーなど街中からフラットダートまで楽しめる。
4. 心地良いレスポンスのエンジンとやかなハンドリング
YAMAHA
「YZF-R25 ABS」(69万800円)
日常の扱いやすさとワインディングでの高性能を両立。クイックシフター搭載で疲労も低減してくれます(青木さん)
最大出力35ps/12000rpm、最大トルク23Nm/10000rpmの水冷直列2気筒DOHCエンジンは、レスポンスが良く軽快さと扱いやすさを両立。同社のMotoGPマシンYZR-M1をイメージさせるデザインと共に走りでもDNAを受け継いでいる。
5. 力強い走りをタフで洗練されたデザイン
HONDA
「ADV160」(47万3000円)
高速も走れる軽二輪スクーターのアドベンチャース タイル! 23年に160cc化してトラコン搭載。乗り心地も向上!(青木さん)
優れた環境性能と街中から高速度域まで扱いやすい出力特性を両立させた「eSP+」エンジンを搭載。アクティブさを感じさせるアドベンチャースタイルと相まって、ダイナミックな走りを感じさせてくれる。
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号46-47ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/585308/
- Source:&GP
- Author:&GP