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カメラ付きAirPods開発が計画中!Appleが指輪、メガネに続く新製品投入か

Appleが、将来的にAirPodsカメラを搭載する計画について研究開発を進めている、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。メガネ型のスマートグラス、指輪型のスマートリングに続く、比較的低価格の次世代ウェアラブルデバイスと位置付けられているようです。

スマートリングは単なる計画段階

Appleが描く、Apple Watchに続くウェアラブルデバイスの開発戦略について、Bloombergのマーク・ガーマン記者はメールマガジンPower Onで伝えています。

同氏によると、ヘルスケア情報を取得できる指輪型のスマートリングの開発計画は、2〜3年前にAppleの開発陣が役員に説明しているものの、今のところ本格的な開発は進んでおらず、まだ計画段階にあるそうです。

ただし、Apple Watchではなく従来型の腕時計を好む顧客層や、毎日充電が必要なApple Watchを敬遠する層にアプローチできる製品として期待できそうだ、とガーマン氏は指摘しています。

先日、Appleがスマートリングの市販に向けた開発を進めているようだ、と韓国メディアETNewsが報じて話題になりました。

メガネ型デバイスの検討も進行中

最近のApple社内では、メガネ型のスマートグラスの開発に向けた検討が進んでいるそうです。

スマートグラスは、カメラと人工知能(AI)により周囲の風景に情報を重ねて表示できる拡張現実(AR)機能が利用できるほか、AirPodsを装着しなくても耳元で音声を流すことができます。

スマートグラスについても、Appleの品質基準を満たす製品が登場するのはまだ先になるものの、すでにAmazomやMetaが発売しているような、動画撮影や音楽再生、チャットボットへの音声コマンド送信といった機能にとどまるスマートグラス製品なら、Apple Vision Proよりもずっと安い価格で販売可能かもしれません。

カメラ付きAirPods、2023年に検討開始

AirPodsに高度なAIやヘルスケアセンサーとともにカメラを搭載する計画は、Apple社内でコードネーム「 B798」と呼ばれており、2023年に検討が開始されたばかりです。

現在のAirPodsと同サイズのイヤホンに、低解像度のカメラを搭載し、カメラから取得した映像をAIが処理し、ユーザーの日常生活をサポートするために活用する可能性があるとのことです。

なお、AppleはAirPods Maxにカメラを搭載する特許を2022年11月に取得しており、カメラ付きAirPodsとの関連があるかもしれません。

Appleにかかるプレッシャー

ガーマン氏は、これらの製品が市販されることはないかもしれないと断ったうえで、Appleは新製品を成功させなければならない、というプレッシャーにさらされているのではないか、と指摘しています。

現在はApple全体の売上高の約10%を占めるまでに順調な成長を続けたウェアラブルデバイス事業も、最近では成長が鈍化しており、指輪、メガネ、高機能AirPodsといった比較的低価格のウェアラブル製品を販売できれば、既存製品の売り上げを奪わずに事態を改善できるだろう、とガーマン氏は指摘しています。

カメラ付きAirPods、使い道は?実用性は?

ガーマン氏のレポートでは、AirPodsにカメラを搭載した場合の用途について具体的には触れられていません。

もし、カメラで撮影した映像をディスプレイに表示して資格的に用いるのではなく、音声でユーザーに伝えるとしたら、視覚を補うアクセシビリティ用途での活用が想定されているのかもしれません。

イヤホン型のAirPodsにカメラを搭載した場合、髪の長い人はカメラが隠れてしまうのではないか、小さなAirPodsにカメラを装着した場合に重量が増えて外れやすくならないのか、バッテリーの持ちは犠牲にならないかなど、気になるところです。

そう考えると、耳の中に位置するAirPodsよりも、顔の外側に位置し、サイズにも余裕があるAirPods Maxにカメラを搭載するほうが現実的なような気もします。

Photo:Apple, Oura, Meta

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