Qualcommの最新のArmアーキテクチャ採用システム・オン・チップ(SoC)となる、Snapdragon X EliteのGeekbench 6ベンチマークスコアが確認されました。
Snapdragon X EliteはApple M3を上回る性能を発揮するとみられていましたが、シングルコアスコアはM3よりも低く、M3 ProとM3 Maxにはマルチコアスコアで大差をつけられています。
Snapdragon X EliteのGeekbench 6ベンチマークスコア
Snapdragon X Eliteは、Geekbech Browserにて「Qualcomm ZH-WXX」として確認できます。
確認されたSnapdragon X EliteのGeekbench 6ベンチマークスコアは5種類で、シングルコアスコアが「2,434〜2,574」、マルチコアスコアが「11,010〜12,562」です。
それぞれの最高スコアをM2、M3、M3 Pro、M3 Maxと比較すると下記のようになります。
SoC | シングルコアスコア | Geekbench 6マルチコアスコア | Geekbench 6
Apple M2 | 2,669 | 10,157 |
Apple M3 | 3,192 | 12,122 |
Apple M3 Pro | 3,192 | 15,693 |
Apple M3 Max | 3,103 | 21,068 |
Snapdragon X Elite | 2,574 | 12,562 |
製造プロセスとCPUコア数増加で今後のスコア向上期待
Snapdragon X EliteのCPUコア数は12コアで、動作周波数が4.01GHzです。対して、Apple M3シリーズの動作周波数は4.05GHzです。
M3のCPUコア数は8コアですので、比較対象とするのは同じ12コアのM3 Proが適切かもしれません。その場合、Snapdragon X EliteはシングルコアスコアとマルチコアスコアのいずれもM3 Proから大きく離されているということになります。
ただし、新しいCPUコアとしてこれまでのSnapdragon 8cxシリーズと比べてベンチマークスコアは大きな伸びを示しており、素性が良いと期待されます。
そのため、製造プロセスの微細化やCPUコア数の増加にて今後のベンチマークスコアの向上する可能性が高いと考えられます。現状のスコアでも、これまでにはなかったようなフォームファクタのWindows PCの登場が期待できるものになっていると評価できるでしょう。
Photo:Geekbench 6/M2,M3,M3 Pro,M3 Max,Snapdragon X Elite
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- Source:iPhone Mania
- Author:FT729