Vision Proに搭載されている有機EL(OLED)マイクロディスプレイはやはり、ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニーセミコンダクタ)が供給している模様です。
Vision Proの部品の中ではOLEDマイクロディスプレイの部品単価が最も高く、ソニーセミコンダクタの売上高増加に貢献しているようですが、噂されている歩留まり率から、利益率は低いかもしれません。
中国サプライヤー製と噂も、やはりソニーセミコンダクタが供給
Vision Pro用OLEDマイクロディスプレイはソニーセミコンダクタが供給するとみられていましたが、TrendForceが中国SeeyaとBOEがサプライヤーに選ばれたと報告していました。
ですが今回のVision Proの部品別単価とサプライヤー情報から、やはりソニーセミコンダクタが供給していることが確認されました。
また、カメラもソニーが供給しているとのことですので、これはイメージセンサーのことを示しておりそれにLargan Precision製のレンズが組み合わせられていると考えられます。
OLEDマイクロディスプレイの利益率が低い可能性
Vision Pro用OLEDマイクロディスプレイの部品単価は456ドルと、M2とR1を合わせた価格のおよそ2倍と高額です。
ただし、OLEDマイクロディスプレイは歩留まり率が低く、供給数不足によりVision Proの出荷台数や販売地域制限に影響を与えているとの指摘がありました。
XEL-1のようにならないことを期待
そのため、ソニーセミコンダクタの売上高増加には貢献しても、利益率は低い可能性があります。
ソニーがいち早く市販したOLEDディスプレイ搭載テレビであるXEL-1のようにならないよう、OLEDマイクロディスプレイ市場におけるソニーセミコンダクタの健闘が期待されます。
Vision Pro(第2世代)用OLEDマイクロディスプレイの供給に関し、韓国LG DisplayとSamsung Displayが受注を目指しているとの情報がありました。
Photo:AppleTrack(@appletrack)/X, ソニーセミコンダクタソリューションズ
- Original:https://iphone-mania.jp/news-576487/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729