Appleは、2014年頃から開始した自動運転車プロジェクト「Titan」を断念した、とBloombergが報じています。このニュースはApple従業員にとっても相当衝撃的だったようで、プロジェクトに携わっていた2,000人の従業員の今後の身の振り方が気になるところです。
生成AIプロジェクトに焦点へ
Appleが自動運転車の開発の断念を決めたのは比較的最近のことで、過去数週間の間に役員レベルの従業員が最終的な決定を下し、今週になってから全従業員に通達されたとのことです。
Appleがプロジェクト「Titan」を切ったのは、生成AI事業により力を入れるためだとされています。Appleの機械学習・人工知能戦略担当上級副社長を務めるのはジョン・ジャナンドレア氏です。同氏はGoogleで検索や人工知能部門を率いたことで知られる人物で、2018年12月から現在のポジションに就いています。
投資家たちはAppleの決定に肯定的
Appleは多くの自動車関連の特許を取得したり、米国内で実験用車両を走らせるなど、自動運転車プロジェクトにすでにかなりの投資を行ってきましたが、ここに来て頓挫となると失われるものは大きいと言えそうです。
ですが、自動運転車プロジェクトの断念のニュースを受け、Apple株価はわずかに上昇しており、むしろ投資家たちにとっては不安の種が一つ消えたと肯定的な見方が強いようです。
ライバル中国企業はEVを展開
スマホの開発も行う中国ブランドのXiaomiとHuaweiは昨年末に相次いで電気自動車(EV)を発表しており、その時点はAppleが若干で遅れた感は確かにありましたが、まさかプロジェクト自体がなくなるとは多くの人にとって予想外だったのではないでしょうか。
XiaomiはEV開発に巨額の投資を行っており、3,400人以上のエンジニアを要するなど、決してにわか事業ではないのが興味深いところです。
Photo: Vanarama
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- Source:iPhone Mania
- Author:lexi