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次世代ディスプレイ搭載Apple Watch Ultraの開発中止は誤報?著名記者

マイクロLEDディスプレイを搭載するApple Watch Ultraの開発計画が中止されたとの情報についてBloombergのマーク・ガーマン記者が、「マイクロLEDチップのサプライヤーのうちの1社が外れただけで、計画が中止されたとは思えない」と述べています。

ただし、こうした報道が出るということはマイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watch Ultraの開発は順調ではなく難航していることに違いないでしょう。

Apple独自開発の5Gモデムの大幅遅延Apple Carの開発中止など、暗いニュースが続いています。

マイクロLEDディスプレイを自製するとの噂もあるが

AppleはマイクロLEDディスプレイ関連企業を買収しており、自製するとの噂もありました。

ただし、普及が遅れている次世代ディスプレイを当初から自製するのは困難だからか、マイクロLEDチップはOsramが供給すると予想されていました。

そのOsramが、「重要プロジェクトがキャンセルされたことに伴い、マイクロLEDチップ事業を見直しを行う」と発表したことで、そのプロジェクトとはマイクロLEDディスプレイを搭載するApple Watch Ultraの開発計画とみられているわけです。

開発計画が中止された理由としてアナリストのミンチー・クオ氏は、「製造コストが上がるだけの付加価値をユーザーに提供できないから」と指摘しています。

開発中止についてDSCCの最高経営責任者(CEO)であるロス・ヤング氏も同意しており、「AppleがマイクロLEDディスプレイを自製することはなく、将来導入するとしても他のサプライヤーから購入するだろう」と述べています。

発売時期を延期も、開発計画は継続しているのでは?

Apple Watch UltraがマイクロLEDディスプレイを搭載すると噂されるようになったのはここ1年程度で、非穿刺型血糖値測定機能を搭載するApple WatchやApple Carの開発計画に関する噂と比べれば報道も少なめでした。

そのため、開発計画自体はApple社内では大規模なものではないことで情報が少ないのかもしれません。

その場合、マイクロLEDチップの開発計画を見直したことでサプライヤーのOsramが計画から離脱したということもあり得ます。

例えば、不良率の低下、歩留まり率の向上が量産化の鍵となるとみられているマイクロLEDディスプレイにおいて新しく開発された、液晶ディスプレイ用の製造装置を応用して低コストかつ低不良率で製造する方法を採用することにより、マイクロLEDチップの実装方法が変更されたなどです。

ガーマン記者の指摘通り開発計画が中止されていないのだとすれば、このように製造方法が見直されたことが可能性の1つとして考えられます。

マイクロLEDディスプレイを搭載したスマートウォッチはApple以外のメーカーから年内に発売されるとヤング氏が述べていますので、折りたたみスマートフォンのように製造コスト品質がAppleの求める基準に達したらApple Watchに搭載するのではないでしょうか。

Photo:BobbyTS/YouTube

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