Metaのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、またApple Vision Proをこき下ろしているのが、ソーシャルメディア上で見かけられました。そこまで言わなければならないということは、やはりVision Proに対して劣等感を感じているのでしょうか。
火花バチバチのザッカーバーグ氏
Metaと言えば、Appleに先駆けて仮想現実(VR)ヘッドセットに大きな投資を行ってきたことで知られており、今から10年前にOculusを買収し、現在最も新しいヘッドセットは「Meta Quest 3」となっています。
Appleが今年2月に同社初とな複合現実(MR)ヘッドセットVision Proを発売したことで、火花バチバチだったザッカーバーグ氏ですが、またThreadsでVision Proをこき下ろしているのが話題になっています。
今回のザッカーバーグ氏の一連の投稿は、ある人物が「Vision ProはMetaが3〜5年のうちに達成したいデバイスで、QuestはAppleが3〜5年のうちに達成したい価格設定だ」と述べたのに端を発しています。
Vision ProはQuestよりも先に進んでいない
「Vision ProはMetaヘッドセットよりも先に進んでいる」との投稿に頭にきたザッカーバーグ氏は、「もし3〜5年後に我々のデバイスが彼らのデバイスのような重さになったり、モーションブラーが出たり、緻密な入力ができないとしたら、それは後退を意味する」と、Vision ProはMetaが目指すものではないことを強調しています。
また、Quest 3が“ゲーム専用”と呼ばれていることにも怒り心頭のザッカーバーグ氏は、「Questのトップ3アプリはソーシャルアプリである」と、Quest 3も立派な(空間)コンピュータであると主張しています。
劣等感のかたまりのように見える
ザッカーバーグ氏の言動は、2007年にiPhoneが世に出たときのMicrosoft元最高経営責任者のスティーブ・バルマー氏の発言を彷彿させるとの声が至るところから聞かれています。
バルマー氏はiPhoneの登場に際して、以下のように述べたのが今では多くの人々の笑い種となっています。
iPhoneが大きなシェアを獲得する可能性はない。
スティーブ・バルマー(Microsoft元CEO)
ザッカーバーグ氏がここまでVision Proを攻撃せざるを得ないのも、実はAppleの脅威をひしひしと感じているからなのではないでしょうか。
これからVision Proがどんな変遷を経て進化していくのかは未知数ですが、「Appleが“空間コンピューティング”と呼ぶところの意味がわかった」と、一部のユーザーはこれからの発展に大きな期待を寄せています。
Photo: 9to5Mac
- Original:https://iphone-mania.jp/news-577166/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi