サイトアイコン IT NEWS

普段使い~緊急時までマルチに活躍する傑作調理ギア【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

災害時、不安な環境下でありがたいのが温かい食事だ。とはいえ、備え付けのガスコンロやIHが使えない場合もあるので、焚き火やカセットボンベなど別の熱源・調理器具を用意しておくのが有効だ。

*  *  *

缶詰や乾パンなどそれだけで食べられる非常食も大事だが、被災時にはスープなどの温かいメニューがあると嬉しい。そのためには、電気や都市ガスなどインフラに頼らないスタンドアロンな調理器具を用意しておくのが大切だ。例えば、新聞紙だけで炊きたてのお米が食べられるタイガー魔法瓶の「魔法のかまどごはん」は最たるモノのひとつ。プロジェクトリーダーの村田勝則さんは次のように話す。

「魔法のかまどごはんは、『いつものごはんが、もしものごはんになる』という、備えあれば憂いなしを体現した商品です。アウトドアではもちろんのことですが、もしもの時、電気やガスが使えない状態であっても、温かくて美味しいごはんを食べてもらいたい、と思っています」

炊飯器を手掛ける同社だからこそ、その美味しさにもこだわった。本物のかまどで炊いたごはんを目指し、約1年半に及ぶ開発期間で試作品は70台を超えたという。その結果、お米の味と香りが引き立った理想の炊きあがりを実現した。

ここでは、ほかにもカセットコンロやアウトドアメーカーのギアも紹介する。これらを普段のレジャーで使いつつ、実際に調理を楽しみながら、もしもに備えてみてはいかがだろう。

■新聞紙一部だけで美味しいご飯が炊きあがる!

タイガー魔法瓶
「魔法のかまどごはん KMD-A100」(実勢価格:1万9800円)

本物のかまどと同じように、上部のなべ肌を露出させて温度差を作り出し、かまど内に対流が起きて甘みとハリのある美味しいごはんが炊きあがります(タイガー魔法瓶/村田さん)

電気やガスを使わずに、新聞紙1部(3合なら36ページ)さえあれば簡単にご飯が炊けるという、名前のとおり「魔法」のような製品。災害時だけでなくキャンプでの使用もオススメだ。収納時は高さ約18cmに収まり、コンパクトに収納可能。白米は1合から5合、炊込みなら3合まで炊ける。

▼美味しく炊くコツは「はじめチョロチョロ、なかパッパ」!

▲ 1分半間隔で棒状にした新聞紙を左右交互に投入

▲1分間隔で左右交互に投入し火力アップ。新聞紙は1枚残しておく

▲炊きあげから10分後に最後の新聞紙を投入。余分な水分を飛ばし、5分蒸らせば完成だ!

▲なべ底は濡らしたスポンジで拭くだけで煤が落ちる。新聞紙の燃えかすも少ないので後片付けがラク

 

■大きな鍋も使えるガスの消費を抑えたモデル

Iwatani
「カセットフー “エコプレミアムⅡ”」(実勢価格:5480円前後)

熱効率に優れ、災害時や非常時に貴重となるガスの消費量を抑えることができます(岩谷産業/川久保さん)

「内炎式バーナー」の採用により、熱を分散させることなく鍋底を効率的に加熱。2.9kWで3.5kW相当の燃料能力を発揮し、少ない時間・ガス量でお湯を沸かしたり調理したりできる。フッ素コート天板を採用しており、汚れの拭き取りやお手入れも簡単で長くキレイに使える。

▲バーナー位置を左にずらすことで、コンパクトながらも10号土鍋が使用可能になった

 

■ダッチオーブンも置ける&風に強いタフネス仕様!

iwatani
「カセットフー“タフまる”」(1万1000円)

風の影響を受けにくく、耐荷重性にも優れているので寸胴鍋等での炊き出し時にも活躍します(岩谷産業/川久保さん)

炎に当たる風を遮断しながら燃焼に必要な空気は取り入れる「ダブル風防ユニット」を搭載しており、屋外でも火力が安定する。また耐荷重は20kgなのでダッチオーブン(鍋底24cm以下のもの)を置くことも可能だ。焼肉やたこ焼きなど専用プレートが豊富なのも嬉しい。

▲付属するポリエチレン製の専用キャリングケースは持ち運びや保管に便利だ

 

<アウトドアブランドの調理ギアも頼りになる>

■筒状にトランスフォームするスマートなアイテム

FORE WINDS
「FOLDING CAMP STOVE」(1万6500円)

折りたたんで収納できるカセットこんろ。誰でも簡単に組立てられるように設計されており、非常時にも安心して使える。ステンレス製のヒートシールドにより、輻射熱によるテーブルへのダメージも軽減。インドア・アウトドアを問わない汎用性の高さが魅力だ。

▲コンパクトかつ軽量なので普段使いはもちろん、防災リュックの中に常備することも可能

 

■低温や風に強いコンパクトな分離型ストーブ

SOTO
「レギュレーターストーブ FUSION」(1万1550円)

マイクロレギュレーターを搭載。連続使用時や低温時のボンベ内の圧力低下に影響されにくく、安定した火力を発揮する。全炎口型の火口とすり鉢状のバーナーヘッドは耐風性も考慮済み。

▲収納する際には手のひらサイズでコンパクトに折りたたむことができる。携行時に便利だ

 

■アウトドア調理に最適な軽量クッカーセット

SOTO
「ナビゲータークックシステム」(8800円)

大小のクッカーやトングとしても使えるリフター、保温力を高めるコジーなどのセット。一般的なアルマイト加工より皮膜の厚い「ハードアナダイズド加工」を採用しており、耐食性にも優れる。

▲付属のリッド(フタ)には湯切りに便利な穴が開いているほか、まな板としても使える

※2024年3月6日発売「GoodsPress」4月号84-85ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

<文/山本晃平>

 

【関連記事】

◆防災グッズになるアウトドアギアセット!普段から使っていざという時に役立てられるようにしよう!
◆旅行、アウトドア、そして被災時に。ace.のスーツケース「テオフィールド」で“備えない防災”を
◆イワタニ FORE WINDSの新作はキャンプに防災用品に活躍するカセットボンベ式ヒーター

モバイルバージョンを終了