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macOS 14.4へアップデート後、プリンタが使えなくなる不具合が報告される

Appleは現地時間3月7日にmacOS Sonoma 14.4を公開しましたが、その後、同バージョンにアップデートすると、一部のMacにおいて、モニターのUSBハブが動作しなくなるという不具合が発生していることが明らかとなりました。そして今回、macOS Sonoma 14.4にアップデートすると、印刷できなくなったという新たな不具合が、一部ユーザーから報告されています。

RedditおよびAppleコミュニティに寄せられた投稿によると、アップデートにより「設定」の「プリンタとスキャナ」から全てのプリンタが削除され、Macとプリンタを接続できなくなる問題が発生しているということです。

なお、プリンタ関連のアクティビティを実行すると、CUPSサーバーに接続できないことを示す「cupsctl: Unable to connect to server: Bad file descriptor」というエラーメッセージが表示されるという投稿も寄せられています。

Microsoft Defenderが原因の可能性

Redditユーザーのnicover84氏によると、一部のJamfのディスカッショングループ(Apple ITコミュニティ)では、この問題はMicrosoft Defender(ウイルス対策ソフトウェア)が原因である可能性があると考えられているようです。一部のユーザーは、「システム設定」 > 「プライバシーとセキュリティ」 > 「フルディスクアクセス」と順に進み、「com.microsoft.dlp.daemon」へのフルディスクアクセスを有効にすると問題が解決したとAppleコミュニティに投稿しています。

現時点では、HP製プリンタを使用しているユーザーからの報告が多く、今回の問題は、Microsoft Defenderが唯一の原因ではなく、Jamfモバイルデバイス管理ソフトウェアの使用も原因ではないということです。

新型MacBook AirではmacOS 14.4への即時アップデートが推奨

先日、M3を搭載する新型MacBook Airの発売が開始されましたが、ユーザーは購入後すぐにmacOS Sonoma 14.4にアップデートすることを推奨されます。

そのため、購入後すぐにプリンタの問題に直面したユーザーも多いのではないでしょうか。今回の問題に対する包括的な解決策はないため、印刷が必要な場合は、macOS Sonoma 14.4へのアップデートを待ったほうが賢明かもしれません。

このようにアップデート直後に不具合が報告されることは多いため、不具合発生が心配な方は、アップデートがリリースされてしばらく様子を見ることも選択肢の1つです。

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