定期的な電池交換のいらない光発電“エコ・ドライブ”や、抜群の軽さと強度を備えた“スーパーチタニウム”など、独自性の高い技術を備えた腕時計が世界中で愛されているシチズン時計。
今年2024年はこれら腕時計のルーツに当たる懐中時計の誕生から100周年、節目の年を祝う特別モデルとして、手巻き懐中時計「NC2990-94A」(110万円)が世界100個の数量限定にて発売されます。
時は日本が近代国家へと力強く歩み始めた1918(大正7)年。のちにシチズンを創業することとなる貴金属商・山崎亀吉は、海外視察中にアメリカの懐中時計の大量生産の状況を知り、当時輸入時計中心だった日本で国産時計を生産することを決意します。
これによって設立されたのが、現在のシチズン時計の前身である尚工舎時計研究所。発足当初は海外から輸入した部品を組み立て時計を製造していた彼らは、創業から6年後の1924年に悲願の国産懐中時計の製造を成功させます。
“16型手巻き懐中時計”と呼ばれたこの記念すべき時計は、当時東京市長を務めていた後藤新平伯爵によって「永く広く市民に愛されるように」との願いを込めて“CITIZEN”の名を授けられ、以後100年に渡り発展し続ける同社社名の由来となっていきます。
そんな歴史と先人たちの努力を象徴するのが、このたび発表されたCITIZEN ブランド時計 100周年記念懐中時計「NC2990-94A」。
43.5mm径・13.4mm厚のチタニウム合金製ケースに収められているのは、この懐中時計のために特別に開発された手巻きムーブメント・Cal.0270。持続時間は最大巻上時で約55時間、秒針停止機能を備えたこのムーブメントは、心臓部であるてんぷにフリースプラング方式を採用することで平均日差-3~+5秒という高精度を実現。
シースルーバックになった裏ぶたからは、丁寧なダイヤカットやふくよかなコート・ド・ジュネーブなど手の込んだ装飾が施されたムーブメントの優美な姿を視覚的にも堪能することができます。
さらに風格漂う塗膜研磨仕上げの電気鋳造ダイヤル、レトロなフォントを用いたインデックス、操作性とメンテナンス性にこだわったボウ(提げ環)、オリジナルの藍墨(あいずみ)色で染め上げられた正絹の組紐など、随所に散りばめられたクラシカルな意匠も大きな魅力。世界100本という希少性から考えても間違いなく争奪戦となる注目モデル、発売は2024年秋冬の予定となっています。
<文/&GP>
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