暖かい春の兆しを感じられるこの季節。キャンプや山登りなどアウトドアライフマニアの中には、昼間だけでなく夜でも自然を観察したいという人もいるのではないだろうか。そんな人にピッタリな暗視ゴーグルが、アクションカメラで有名なAKASOから登場している。
大型CMOSと最先端のAI-ISP技術の融合から生まれた「AKASO Seemor」は手頃な価格でありながら優れた性能を誇り、比類のないナイトビジョン体験を提供できるという。
Image Credits:Indiegogo
大型CMOSとAI-ISP技術でフルカラーを実現
AI-ISP技術とは、ISPと呼ばれる画像処理技術とAIアルゴリズムを融合したもの。カメラで撮影した生の画像データに高度なAIアルゴリズムを統合することで、画像や動画の質を向上させることが可能になった。これにより、光源がない状況でも視覚的な出力・性能を高める処理を円滑に行うことができる。
また、AKASO Seemorには1/1.79インチの大型CMOSを搭載。より多くの光を取り込むことで、明るいだけでなく鮮明なナイトビジョンイメージが得られるという。
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500メートル先からでも動物の動きを検知
照射距離が最大30メートル程度の赤外線カメラと異なり、Seemorは約500メートル先からでも生物の動きを検知。建物の輪郭は約1キロ離れていても確認できる。プラス、最大16倍のズーム機能によって野生動物の観察を存分に楽しめるだろう。
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開発はアクションカメラで人気のブランドAKASO
Seemorを開発したのは、アウトドアやスポーツで優れた性能を発揮するアクションカメラを手掛ける米国企業「AKASO」社だ。高品質でありながら手頃な価格の製品により、2013年の設立から9年足らずで年間50万台以上の販売台数を誇る世界有数のアクションカメラブランドの1つとなった。
AKASOの主力商品はスポーツやアウトドアアクティビティで活躍するアクションカメラ。Image Credits:AKASO
ユーザーファーストのブランドでもあり、ユーザーのニーズと希望に基づいたデザインとイノベーションをもとに製品を製作。ブランドコミュニティとオンラインでつながり、製品の共同創造のためのディスカッションを実施している。
アクションカメラブランド発の暗視ゴーグル
スポーツカメラ開発における9年間の専門知識を生かし、ナイトビジョンゴーグルを開発した同社。夜間の探検における高い視認性と胸躍る体験を実現するとしている。
アクションカメラブランドとして確かな地位を築いてきたAKASOが、なぜ暗視ゴーグルの開発に乗り出したのか。その理由は、赤外線暗視スコープでは白黒の世界しか見えないし既製のフルカラーゴーグルは画質がイマイチ、色と画質が申し分ないプロ用は高額すぎて一般ユーザーには手が出ないから。
異業種からAI-ISP技術を導入し、ナイトビジョンそのものを再定義、さまざまな制限を乗り越えて昼間と同じように夜の探索をクリアでカラフルなものにしたかったそうだ。
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引用元:AKASO
(文・根岸志乃)
- Original:https://techable.jp/archives/229283
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:根岸志乃