iPhone SE(第4世代)向け有機EL(OLED)ディスプレイを供給すると噂のBOEなどを含む、中国のディスプレイサプライヤーによるOLEDディスプレイの全世界での市場シェアが43%に達した模様です。
競争力のある卸価格に品質向上が伴えば、将来的にiPad mini用OLEDディスプレイも中国サプライヤーが供給する可能性があります。
Samsung Displayの市場シェアが50%割り込む
OLEDディスプレイ出荷枚数で他社を圧倒していたSamsung Displayのシェア低下が、鮮明になってきました。
2023年のスマートフォン向けOLEDディスプレイの市場シェアは、Samsung Displayが初めて50%を割り込み、(数社の合計ですが)中国サプライヤーの市場シェアである43%と接近しました。
スマートフォン向けOLEDディスプレイ市場自体は拡大していますので、新たな市場でSamsung Displayが受注できていないのが原因と推察されます。
これまではハイエンドモデルへの採用が中心だったOLEDディスプレイがミッドレンジにも拡大していることで、品質よりも卸価格が重視されている市場で受注できていないのが、Samsung Displayのシェアが低下している原因でしょう。
無理な値下げを行わないのは、利益率維持に有効です。
iPhone SE(第4世代)向け受注によりBOEの成長加速?
中国サプライヤーで市場シェアが最大なのはBOEの15%で、LG Displayの10%を超えたようです。iPhone向けOLEDディスプレイの供給数ではLG Displayの後塵を拝しているBOEですが、噂通りiPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイを独占受注すれば、LG Displayを上回る可能性があります。
Appleは今後タブレットにもOLEDディスプレイを供給すると噂されており、将来的にiPad AirとiPad miniにも搭載する見通しです。
これらのモデル向けのOLEDディスプレイは自ずと卸価格の安さが重視されますので、BOEを含む中国サプライヤーの技術力が向上すれば、将来的に受注することが予想されます。
Source:経済日報
Photo:iPhone Mania
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- Author:FT729