【最新ヒット商品&流行モノ頂上決戦】
これからオーバーランダーの世界に足を踏み入れようという人にとって、悩ましいのは車種選び。自身もスズキのジムニーを愛車にし、アウトドアなどを楽しんでいるライターの高橋満さんに、これからオーバーランダーを楽しみたい人にオススメの車種を紹介してもらった。
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「オーバーランダーを始めようという人にとって、クルマ選びは悩ましいかもしれませんが、『あれにしようかな、いやそれともこっちの方が』などと考える時間も楽しいものです」と高橋満さん。
「本当の意味でのオーバーランダーを楽しみたいなら、やはりクロカン・SUV、ピックアップなどがオススメです。悪路を走るので走破性に優れた4WDは必須と言えますし、段差や石がゴロゴロした場所を走る際は、最低地上高が高いものを選んだ方がいいでしょう。
特に復活を遂げたトヨタのランドクルーザー70は、無骨なスタイルはそのままに、ヘッドライトがLED化されるなど、時代に合ったリファインが施されています。またスズキのジムニーは鉄板とも言える存在ですが、ひと回りボディサイズの大きいジムニー シエラで楽しんでいる人も少なくありません。カテゴリー的にはミニバンになりますが、走破性に定評のある三菱のデリカD:5も人気がありますよ」
一方で、そこまで本格的な楽しみ方はしないというなら、車種選びの幅はグッと広がると高橋さんは続ける。
「オーバーランダーの定番カスタムは、ちょっとゴツゴツしたラギッドテレインタイヤを履かせてルーフテントを付けるのが一般的ですが、それくらいのライトな楽しみ方で、スタックの危険が低いのであれば、先に紹介したようなガチ系である必要はありません。本場のオーストラリアと違い、日本ではそういった危険なエリアはさほど多くありませんからね。そんな背景もあってか、近年はむしろオーバーランダーのスタイルや雰囲気を楽しみたいという方が主流になってきています。
そうなると4WDは必須ではなくなりますし、人と同じクルマになるのを避けたいと、あえて少し昔の90年~00年代の中古車を買っている人も多いです。SUVやピックアップだけでなく、あえてセダンやコンパクトカーにゴツめのタイヤを履かせて“ドレスダウン”や“チープアップ”を楽しんでいる人もいるほどです。新車では買えない中古車にターゲットを絞って、手軽にオーバーランダーを楽しむのも良い選択だと思いますよ」
求人誌や中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。本誌兄弟Web「&GP」にも寄稿。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、様々な企業のPRも担当
<BEST BUY>
■復活を遂げたクロカンの代名詞
TOYOTA
「LAND CRUISER 70」(480万円~)
とにかく頑丈で圧倒的な走破性を誇り、本気でオーバーランダーを楽しみたいなら鉄板的存在です(高橋さん)
タフさと優れた走行性能を兼備した無敵のオフローダー。1984年の誕生から2度目の復活となり、今回は台数限定ではないため、納車まで時間はかかるが購入可能。各所に改良が施されており、当時のスタイルながら中身は最新。
<BEST BUY>
■ミニバンながら強力な4WDシステムを搭載
MITSUBISHI
「DELICA D:5」(415万6900円~)
走破性と広さを求める人にオススメの一台です。威風堂々たる押し出しの強い顔付きもポイント(高橋さん)
ラリーで培った4WD技術が投入され、高い走破性を誇るミニバン。状況に応じて駆動力を最適配分する「4WDオート」、強力なトラクションを実現する「4WDロック」、燃費走行に寄与する「2WD」の3つの走行モードを備えている。
<BEST BUY>
■重厚感を印象付けるジムニーの兄貴分
SUZUKI
「Jimny SIERRA」(196万2400円~)
安定感のあるフォルムとゆとりある走りで、軽自動車のジムニーではなく、あえてこちらを選ぶ人も多いです(高橋さん)
伝統のラダーフレームに4WDを組み合わせた本格派。軽自動車のジムニーに比べボディサイズが大きくどっしりした印象で、エンジンも1.5Lを搭載しているため、余裕のある走りが可能。200万円を切る価格も魅力のひとつ。
<NEXT HIT>
■今一番ホットなピックアップ
MITSUBISHI
「TRITON」(498万800円~)
輸入車のような斬新なデザインが目を引きますね。数々の先進装備が搭載されている点も見逃せません(高橋さん)
1978年登場の「フォルテ」をルーツとしたピックアップで、2月に発売したばかりの注目モデル。フレーム、エンジン、内外装などを一新し、ボディはダブルキャブ、エンジンは2.4Lのクリーンディーゼルを搭載している。
<NEXT HIT>
■アグレッシブなスタイルを実現した特別仕様車
TOYOTA
「HILUX 特別仕様車 Z“Revo ROCCO Edition”」(477万2000円)
ハイラックスは大人気車種なので、こういった特別仕様車は独自のカラーを打ち出しやすいですよ(高橋さん)
ハイラックスのZ(グレード)をベースに、18インチのホワイトレタータイヤやアルミホイール、専用意匠のラジエターグリル、バンパー、オーバーフェンダーなどを採用した特別仕様車。発売は5月頃の予定で、注文はすでに受付中。
<NEXT HIT>
■アースカラーのハイエースが登場!
TOYOTA
「HIACE VAN」(243万9500円~)
人気のアースカラーを組み合わせてくるあたり、さすがトヨタですね。オールペンする必要がありません(高橋さん)
スーパー GL(グレード)に、専用のボディカラーやマットブラックのフロントグリルなどをあしらった新設定のアースカラーパッケージ。ホワイトの印象が強いハイエースのイメージを一新してくれる。カラーはベージュとアーバンカーキの2色。
【あえてハズして気軽に楽しむ BEST BUY “ドレスダウン”ベストマッチUカー】
オーバーランダーはやりたいけれど、人とカブるのはちょっと…という人に人気なのが、“チョイ古”の中古車で楽しむドレスダウン。新車では買えない希少性に加え初期コストも抑えられ、好みのスタイルを確立しやすい。ここでは“あえてハズシ”のクルマを選びたい人にオススメのUカーを5モデル紹介!
■いまだファンの多い人気モデル
NISSAN
「RASHEEN」(新車時価格:175万円〜)
1993年の東京モータショーでの参考出品後、多数の市販化の声を受けて誕生し
た当時で言うところの小型RV車。1994年~2000年まで生産された。年式の
割りに流通量は多いものの、唯一無二のスタイルにファンも多く、相場はやや高め。
中古車相場:30万〜160万円/流通量:★★★★
■コンパクトSUVのハシリ?
HONDA
「HR-V」(新車時価格:143万円〜)
「Small is Smart」をコンセプトに1998年に登場したコンパクトカー。全高は抑えつつも最低地上高を高くとった独特なフォルムで注目を集めた。流通台数が少ないのは残念だが、希少性が高いだけに人とカブることはなさそう。
中古車相場:30万〜90万円/流通量:★
■程度の良いクルマも100万円以下
SUBARU
「LEGACY OUTBACK」(新車時価格:268万円~)
レガシィツーリングワゴンをベースに、車高アップや意匠変更などを図ったSUV(2003年~)。流通量は多くないが、50万円以下から狙え、状態の良い物件でも100万円前後。今となっては貴重な水平対向6気筒エンジン搭載車も狙い目。
中古車相場:30万〜110万円/流通量:★★★
■メルセデス製の高級ミニバン
MERCEDES
「BENZ V-CLASS」(新車時価格:430万円〜)
2015年まで現行モデルだった旧型(2006年~)なので、古さを感じさせない上に、新車時価格400万円オーバーのクルマが100万円以下から狙えるとあって、オトク感の高い一台。内装の質感はさすがのメルセデスクオリティ。
中古車相場:80万〜250万円/流通量:★★★
■圧倒的な性能と高い質感が魅力
BMW
「X5」(新車時価格:677万円〜)
2000年に登場したBMWが誇る大型SUV。直6やV8エンジンの圧倒的な動力性能は、トレンドとは逆行しつつも根強いファンが多い。流通量は十分とは言えないが、100万円以下でも狙えるためそのオトク感は驚異的。内装の質感も別格。
中古車相場:50万〜150万円/流通量:★★
※新車時価格は、発売当時の税率での価格です(千円以下は四捨五入)
※2024年3月6日発売「GoodsPress」4月号58-61ページの記事をもとに構成しています
<文/GoodsPress編集部>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/593736/
- Source:&GP
- Author:&GP