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Apple Watch Series 10が消費電力削減〜11の開発準備も開始

Appleが、Apple Watch Series 10Apple Watch Ⅹとの噂もあり)に、これまでよりも消費電力を削減した新しい有機EL(OLED)ディスプレイを搭載することを計画していることが明らかになりました。

また、Apple Watch Series 11の開発に向けたディスプレイサプライヤーの選定も始まっているようです。

薄膜トランジスタの採用範囲拡大し消費電力削減

Apple Watch Series 10には、新しい低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)-OLEDディスプレイが搭載されると、韓国メディアThe Elecが伝えています。

現在のLTPO-TFT-OLEDディスプレイはスイッチング用のトランジスタのみにLTPOを用いていたのに対し、Apple Watch Series 10向けの新しいOLEDディスプレイでは新たに駆動用トランジスタにもLTPOが用いられるとThe Elecは説明しています。

この変更に伴い、これまでは2個のLTPO-TFTと7個〜8個の多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)-TFTで構成されていたOLEDディスプレイは、LTPO-TFTとLTPS-TFTの構成数が逆転し、消費電力の削減が実現される見通しです。

iPhone17/17 Plusでの最大リフレッシュレート120Hzに関連した動き?

Appleが新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイを採用することは、iPhoneなどでの同ディスプレイの採用範囲を拡大することを計画していることに関連していると推察されます。

AppleはiPhone17シリーズでついに、iPhone17とiPhone17 PlusにもLTPO-TFT-OLEDディスプレイによるProMotionディスプレイを搭載し、最大リフレッシュレート120Hzを実現すると噂されています。

新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイがiPhone17シリーズに搭載された場合、バッテリー駆動時間の延長に繋がることが期待されます。

Apple Watch Series 11のディスプレイをSamsung Displayも供給?

なお、Apple Watch Series 10用の新しいLTPO-TFT-OLEDディスプレイはLG Displayが当初は独占的に供給する見込みで、JDIが供給するとしても少し遅れてとなりそうです。

また、2025年モデルとなるApple Watch Series 11では、新たにSamsung DisplayがOLEDディスプレイを供給すべく、開発に参加していることが判明したとThe Elecは述べています。

OLEDディスプレイサプライヤー増加の動きは、マイクロLEDディスプレイ開発断念と関連した動きと考えられます。

Source:The Elec

Photo:RendersByShailesh(@Shaileshhari03)/X

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