カリフォルニア州のサンバーナーディーノ国際空港で航空貨物の積み下ろしを担当する従業員に対し、暑さ対策や休息時間及び環境の確保、水分摂取を行わなかったとし、Amazonに対して14,625ドル(約225万円)の罰金が課されました。
直射日光下の高温環境でも満足な休息手段なし
倉庫内での厳しい労働環境で話題になることが多いAmazonですが、今度は炎天下での航空貨物の積み下ろしを担当する従業員に対する問題点が指摘されています。
今回、Amazonに対して罰金が課されるもととなった労働環境の問題点は、下記のようなものです。
- 休息は、飛行機の主翼の下の日陰だけで座って休むことはできなかった
- 休息用に提供されていたバンは小さく、作業員全員を快適に収容することができるとは言えないものだった
- 気温32度から、時には41度を超える環境にも関わらず、水分摂取を推奨せず、熱中症予防に関する教育も行っていなかった
両者の間で食い違う言い分も、結果が物語る?
本件を問題提起した従業員は、「Amazonは従業員の健康と安全な労働環境の確保よりも、航空貨物の積み下ろしの時間短縮を重視した」「駐機場には、日陰も十分な水もなかったため、体温が上昇し危険を感じた」「休む際も(直射日光を避けるため)飛行機の下に立っていることしかできなかったため、誰かが倒れる前に訴え出る必要があった」と述べています。
これに対しAmazonの広報担当者は、「全く同意できない。駐機場には休息場所、氷と水、扇風機など必要なものを用意していた」と反論しています。
しかし、最終的にカリフォルニア州労働安全衛生局から罰金が命じられていますので、Amazonの対策が不十分だったことは否めません。
Source:Motherboard
- Original:https://iphone-mania.jp/news-578868/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729